2021/07/23

PM2.5(大気汚染・火山灰など)に対応する漢方薬

PM2.5は、待機中に浮遊している微粒子です。
非常に小さい粒子のため、空気中に長時間に渡って浮遊します。
そして、吸い込むと肺の奥深くまで入り込んでしまい、
喉の痛み、咳、そして花粉症でもみられる鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど、
様々な症状が引き起こされます。
循環器系、呼吸器系、そして肌など、広範囲に悪影響を与えます。

PM2.5は大気汚染物質の1つで、組成は、炭素や硝酸塩、硫酸塩、
アンモニウム、塩ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどがあり、構成するものの内容や割合は、
地域や季節などによって変わります。

PM2.5は、黄砂で有名になりましたが、発生する原因も様々で、
焼却施設や自動車、船、飛行機、火力発電など、人間の活動も原因になっています。
また、最近、何かと富士山の噴火が話題となっていますが、
火山の噴火もPM2.5の原因となります。

このように、現代社会では、PM2.5に暴露される機会が増えましたが、
漢方を使った対策も可能です。

漢方の場合、五臓の「肺」、そしてこの「肺」を支える
「脾(主に消化活動に関わる)」の機能を改善することが重要になります。

例えば、普段から「肺」や「脾」の機能が低下している場合、
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と言う処方がお勧めです。

補中益気湯は、「肺」と「脾」の両方の機能を改善する効果があります。
この漢方薬に含まれる朝鮮人参は、体の深い部分の免疫を整え、
さらに黄耆は皮膚の表面の免疫を整えるで、バランスも取れています。

また、咳が出てしまった時は、
小児喘息の体質改善で使用する神秘湯(しんぴとう)や、
スクアレン製剤、蟾酥(せんそ)製剤を使用します。

スクアレンは、肺の機能を高めるとともに、血中の酸素濃度を上げます。

蟾酥(せんそ)は、肺の機能を高めるとともに、心臓のポンプ機能を改善します。
さらに、水分代謝をあげる効果もあるので、痰や鼻水、涙目などの
症状が出た場合にも有効です。

そして、症状の悪化が進み、発熱などの炎症状態が見られた場合は、
抗炎症作用や解熱作用の強い牛黄(ごおう)、紫根(しこん)などが
入った処方を使用します。

なお、咳が出ても痰が絡んで、うまく排泄できない場合は、
清肺湯(せいはいとう)と言う処方を使うこともあります。

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投稿日:2021.07.23/更新日:2021.07.23

PM2.5(大気汚染・火山灰など)に対応する漢方薬

PM2.5は、待機中に浮遊している微粒子です。
非常に小さい粒子のため、空気中に長時間に渡って浮遊します。
そして、吸い込むと肺の奥深くまで入り込んでしまい、
喉の痛み、咳、そして花粉症でもみられる鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど、
様々な症状が引き起こされます。
循環器系、呼吸器系、そして肌など、広範囲に悪影響を与えます。

PM2.5は大気汚染物質の1つで、組成は、炭素や硝酸塩、硫酸塩、
アンモニウム、塩ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどがあり、構成するものの内容や割合は、
地域や季節などによって変わります。

PM2.5は、黄砂で有名になりましたが、発生する原因も様々で、
焼却施設や自動車、船、飛行機、火力発電など、人間の活動も原因になっています。
また、最近、何かと富士山の噴火が話題となっていますが、
火山の噴火もPM2.5の原因となります。

このように、現代社会では、PM2.5に暴露される機会が増えましたが、
漢方を使った対策も可能です。

漢方の場合、五臓の「肺」、そしてこの「肺」を支える
「脾(主に消化活動に関わる)」の機能を改善することが重要になります。

例えば、普段から「肺」や「脾」の機能が低下している場合、
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)と言う処方がお勧めです。

補中益気湯は、「肺」と「脾」の両方の機能を改善する効果があります。
この漢方薬に含まれる朝鮮人参は、体の深い部分の免疫を整え、
さらに黄耆は皮膚の表面の免疫を整えるで、バランスも取れています。

また、咳が出てしまった時は、
小児喘息の体質改善で使用する神秘湯(しんぴとう)や、
スクアレン製剤、蟾酥(せんそ)製剤を使用します。

スクアレンは、肺の機能を高めるとともに、血中の酸素濃度を上げます。

蟾酥(せんそ)は、肺の機能を高めるとともに、心臓のポンプ機能を改善します。
さらに、水分代謝をあげる効果もあるので、痰や鼻水、涙目などの
症状が出た場合にも有効です。

そして、症状の悪化が進み、発熱などの炎症状態が見られた場合は、
抗炎症作用や解熱作用の強い牛黄(ごおう)、紫根(しこん)などが
入った処方を使用します。

なお、咳が出ても痰が絡んで、うまく排泄できない場合は、
清肺湯(せいはいとう)と言う処方を使うこともあります。

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