海藻成分のフコイダンとフコキサンチンの違い

海藻成分のフコイダンとフコキサンチンの違い

普段何気なく食べている昆布やわかめなどの海藻類ですが、実はすごい成分が含まれています。中でも名前が類似しているため混同されやすいのが「フコイダン」と「フコキサンチン」です。特にフコキサンチンは吸収率や身体への働きから期待度が大きいです。ガン領域での使用が有名ですが、抗炎症作用に非常に優れているため、様々な病気の治療に応用できます。多くの病気には程度の差はあれど炎症が関与しているためです。

<フコイダン>
海藻(褐藻類)成分で有名なフコイダンは褐藻の表面を覆っているぬるぬる成分です。多糖類であり、分子量が20~40万ダルトンと大きく、吸収率があまり良くありません。主な身体への作用としては腸管免疫の刺激です。腸管内の免疫細胞に働きIFN-γ(インターフェロンガンマ)の産生を促し、NK細胞の活性化を通して全身の免疫力を高めることが知られています。

<フコキサンチン>
海藻成分でフコイダンと似たような名前で「フコキサンチン」というものがあります。フコキサンチンは海藻表面のぬるぬる物質の内側にある表皮から取れる色素成分(赤褐色)です。非プロビタミンA類のカロテノイドの一種です。フコイダンは分子量が大きく吸収率が良くありませんが、フコキサンチンは分子量が500~650ダルトンという低分子であり、吸収率が良いとされています。フコキサンチンの特徴はガンの領域で有名です。ガン細胞の増殖や転移を阻害してアポトーシスを誘導します。わかりやすく表現すると、フコイダンは免疫の働きを活性化して間接的にガン細胞を抑制しますが、フコキサンチンはガン細胞に直接働きかけて抑制します。一番下の段落にメカニズムを説明しますが用語が難しいため、読み飛ばしていただいてもかまいません。

<海藻成分のガン抑制メカニズム、用語の解説>
フコキサンチンはガン細胞のFAS(アポトーシス専用受容体)に非常に高い親和性を持ち、ガン細胞のカスパーゼ8を活性化することでアポトーシス(DNA断片化)に導きます。さらに、細胞周期関連遺伝子であるGADD45(DNA損傷誘導性遺伝子)を悪性腫瘍細胞に発現誘導させ、無秩序に分裂を繰り返すガン細胞の細胞サイクルをG0-G1期で停止させます。
IFN-γはヘルパーT細胞が分泌するインターロイキンの一種でB細胞やマクロファージを活性化するタンパク質です。ダルトンはタンパク質複合体等の質量を表すときに用いられる単位です。

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