運気論では2019年は「土運不及(どうんふきゅう)」の年と言われています。
運気論では2019年は「土運不及(どうんふきゅう)」の年と言われています。
これは陰陽五行の「土(脾)」が弱い年であることから消化器関係のトラブルに注意が必要な年であると言えます。
具体的には嘔吐や下痢、むくみのほか、栄養吸収も悪くなるため体力低下が心配されます。
胃腸が弱い運気なので、体力低下を心配して無理に食べようとしても身体に活かすことができませんので注意が必要です。
また、陰陽五行の関係で「土(脾)」にブレーキをかける「木(肝)」は相対的に高ぶるとされており、イライラしてすぐに怒り出したり肝と関りの深い筋肉のトラブルとして筋肉の痙攣が起こりやすくなります。
自然界の様子で見ていくと、「木(風)」が高ぶり草木は良く伸びていきますが「土(根っこ)」が弱いため穂が出ても実りにくい年になりそうです。
運気論の気候予測でいくと、二十四節気の小満(しょうまん、2019年は5月21日)から大暑(たいしょ、2019年は7月23日)は気温が高く、熱中症も多いとされますが、いかがだったでしょう。
今後のこととして立秋(りっしゅう、2019年は8月8日)から秋分(しゅうぶん、2019年は9月23日)は気温が非常に高いとされ、残暑による熱中症も多発、疲労倦怠が予想されますのでご注意ください。
天気予報もだいぶ精度が上がってきていると思いますが、私たちの身体も含めて自然現象(気候)は理論通りには推理すること難しく、実際の現象を観察することが一番大切です。
この記事にある通り、「土(脾)のトラブル=消化器官トラブル(嘔吐や下痢、むくみ、栄養吸収低下、体力低下など)」や「木(肝)のトラブル=イライラ、筋肉の痙攣など」を体感されている方や普段から体質としてお持ちの方は特に漢方薬および養生によるバランスの調整(胃腸の働き強化、水分代謝促進、イライラ解消など)が効果的です。胃腸のためにファスティングもおすすめです。
この記事の監修薬剤師
運龍堂 佐藤貴繁
略歴
1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任