投稿日:2023.03.03/更新日:2024.07.13

葛根湯(カッコントウ)は風邪に効果がある?副作用や正しい飲み方を解説

頭痛や身体の倦怠感、喉の痛み、咳や痰など、風邪のひきはじめにはさまざまな初期症状が現れることがあります。

このような場合におすすめの漢方薬が「葛根湯」です。

しかし、なかには過去に漢方薬を飲んでみたものの、症状が改善されなかったという方も少なくありません。

本記事では、葛根湯は本当に風邪の症状に効果があるのか、どういったときに飲むべきなのか、正しい飲み方も合わせて詳しく解説します。

葛根湯(カッコントウ)の効果

漢方に詳しくない方でも、葛根湯という名前を一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

葛根湯は、葛根(カッコン)や大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)などが配合された漢方薬で、顆粒はもちろん、飲みやすい液体の風邪薬としても販売されています。

頭痛や寒気、喉の炎症、鼻炎、筋肉痛、関節痛といった風邪の初期症状に効果を発揮し、緊張早い段階で改善します。

風邪薬といえば即効性のある西洋薬を処方されることも多いですが、これらには眠くなる成分が配合されていることも多く、仕事や車の運転に支障をきたすこともあります。

しかし、葛根湯にはそのような成分が配合されておらず、時間帯を問わず服用できるのも大きな強みといえるでしょう。

葛根湯(カッコントウ)が風邪に効く理由

葛根湯は特に風邪のひきはじめに効果があるとされていますが、それはなぜなのでしょうか。

葛根湯を服用すると、間もなく体温が上昇し血行が改善されます。

本来、体内に風邪のウイルスが侵入してくると、私たちの身体に備わっている免疫機能によって自然と体温は上がってきますが、同時に体力も消耗しやすくなります。

風邪の症状を悪化させないためには、少しでも身体のだるさや肩こり、頭痛、喉の炎症といった異常を感じたら、できるだけ安静にして体力を温存することが大切なのです。

この段階で葛根湯を飲むことによって、緊張体温の上昇をサポートし免疫機能が強化するため、風邪の治療に優れた効果を発揮してくれます。

葛根湯(カッコントウ)に副作用はある?

葛根湯に限らず、どのような薬にも副作用は存在します。

漢方薬は比較的副作用のリスクは少ない傾向にありますが、それでも葛根湯を服用する際には稀に以下の症状が現れることがあります。

  • ①発疹・発赤
  • ②かゆみ
  • ③不眠
  • ④発汗過多
  • ⑤頻脈・どうき・興奮
  • ⑥食欲不振
  • ⑦胃もたれ・不快感
  • ⑧嘔吐
  • ⑨排尿障害

 

葛根湯を服用後、上記のような症状が現れた場合には、速やかに医師の診察を受けるか薬剤師へ相談ください。

どんなときに葛根湯(カッコントウ)を飲むべき?

葛根湯は一般的に風邪のひきはじめに効果があるとされていますが、それ以外にもさまざまな症状に対応しています。

具体的にどういった症状が出たときに葛根湯を飲むべきなのか、詳しく解説しましょう。

風邪のひきはじめ

以下のような症状が現れた場合、風邪のひきはじめに該当するため、葛根湯を服用することで改善が期待できます。

  • ①倦怠感
  • ②悪寒
  • ③疲れやすい
  • ④喉の不快感・痛み
  • ⑤咳(せき)
  • ⑥くしゃみ
  • ⑦痰(たん)がからむ
  • ⑧鼻の不快感・鼻水が出る
  • ⑨関節痛
  • ⑩筋肉痛
  • ⑪下痢 など

 

体温を測っても平熱であるにもかかわらず、上記のような症状が出ていると風邪が悪化していくことがあります。

緊張熱が上がる前に、上記の症状が現れた段階で葛根湯を服用しましょう。

首や肩の凝り・背中の違和感

風邪以外の症状としては、血行不良からくる首や肩の凝り、背中の違和感なども改善できる可能性があります。

冒頭でも紹介した通り、葛根湯には体内の血流を改善し、体温を上げる効果があります。

特に肩や首筋の凝りが辛い場合には、温かい飲み物・食べ物を摂り入れると同時に、葛根湯も服用することで改善できる可能性があるでしょう。

ただし、このような症状は日々の生活習慣や姿勢などが根本的な原因になっているケースも少なくありません。

葛根湯を飲んだからといってすべてが解決するものではなく、正しい姿勢を意識したり、適度なストレッチや運動を心がけることも重要です。

葛根湯(カッコントウ)は新型コロナウイルス感染症にも効果がある?

新型コロナウイルスの症状も風邪と共通する部分があるため、治療薬として効果が見込めるのではないかと考える方も多いでしょう。

結論からいえば、一部の研究や臨床において「回復までの日数が早まった」、「重症化(呼吸不全など)に陥る割合が低下した」といったデータも発表されていますが、データ収集の対象数が十分とはいえないことから、はっきりと葛根湯が効果が見込めるとは断言できないのが実情です。

なお、葛根湯もその他の風邪薬も、直接的な原因であるウイルスそのものを排除できるものではありません。

あくまでも症状を緩和しながら改善をサポートする薬であることを覚えておきましょう。

葛根湯(カッコントウ)の正しい飲み方

葛根湯の効果を最大限に高めるためには、正しい飲み方を理解し実践することが大切です。

市販の葛根湯の場合、パッケージに飲み方が記載されているため、それに従って服用しましょう。

葛根湯の基本的な飲み方

飲むタイミング:朝・昼・夜の食前または食後

用量:成人の場合1日7.5g(1回あたり2.5g)が目安

飲み方:水またはぬるま湯と一緒に飲む(液剤タイプの場合はそのまま)

葛根湯を飲むときに注意するポイント

葛根湯を飲む際に特に注意しておきたいポイントは、食前または食間のタイミングで飲むことです。

食前の場合は食事の30分前、食間であれば食後少なくとも2時間が目安とされており、胃に何も入っていない状態で服用することで吸収率が高まります。

葛根湯の3つのタイプ

葛根湯には大きく分けて顆粒・錠剤・液剤の3タイプが販売されています。

消化吸収を重視するのであれば顆粒がおすすめですが、苦手な方は錠剤タイプでも問題ありません。

顆粒・錠剤タイプは1日3回に分けて服用する製品が一般的ですが、仕事が忙しく3回の服用は難しい方には、朝と夜の2回服用する液剤タイプがおすすめです。

葛根湯(カッコントウ)以外で風邪に効く漢方薬の種類

風邪に有効な漢方薬といえば特に葛根湯が有名ですが、実はそれ以外にもさまざまな漢方薬が存在します。

ドラッグストアなどでも手軽に購入できる漢方薬をいくつか紹介しましょう。

麻黄湯(マオウトウ)

麻黄湯は、麻黄(マオウ)や杏仁(アンニン)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が配合された漢方薬で、葛根湯と同様に風邪の初期症状に有効です。

特に寒気と発熱を伴う場合に効果を発揮し、咳や頭痛、鼻風邪の場合にも処方されることが多くあります。

小青竜湯(ショウセイリュウトウ)

小青竜湯は、麻黄(マオウ)や芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)などの生薬が配合された漢方薬で、初期症状から悪化が見られる場合に有効です。

特に鼻や喉といった気管支の炎症に効果があり、咳や鼻水、鼻炎を改善したい場合におすすめです。

麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)

麻黄附子細辛湯は、麻黄(マオウ)や細辛(サイシン)、附子末(ブシマツ)といった生薬が配合された漢方薬で、体力が低下した場合におすすめの漢方薬です。

特に手足の冷えに効果があるため、寒気や悪寒がひどい場合に効果を発揮します。

柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)

柴胡桂枝湯は、柴胡(サイコ)や半夏(ハンゲ)、黄芩(オウゴン)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)などの生薬が配合されており、葛根湯と並んで風邪の症状を改善するベーシックな漢方薬です。

熱や悪寒、頭痛といった基本的な風邪の症状に加えて、吐き気や食欲不振を改善する場合にも効果を発揮します。

竹茹温胆湯(チクジョウンタントウ)

竹茹温胆湯は、竹筎(チクジョ)や半夏(ハンゲ)、柴胡(サイコ)、茯苓(ブクリョウ)、麦門冬(バクモンドウ)などの生薬を配合した漢方薬です。

回復期に熱がなかなか下がらないときや、熱が下がったのに身体が辛いとき、咳や痰が頻発する場合などに効果を発揮します。

運龍堂は症状に合わせたオーダーメイドの漢方薬を提供

気候の変化や免疫機能の低下など、さまざまな要因によって発病する風邪ですが、人によっても症状の出方や種類は異なります。

現在では薬剤師が常駐しているドラッグストアも多く、症状に合わせて自分に合った薬を選ぶことができます。

しかし、漢方薬の効果を最大限まで高めるためには、症状や体質に合わせて専門のスタッフと相談しながらオーダーメイドすることが理想です。

運龍堂では、問診票へ記入いただいた情報をもとに漢方薬を選定し、患者様一人ひとりに個別の処方薬をつくります。

また、単に処方するだけでなく、薬の内容を専門のスタッフが丁寧に説明し、正しい服用方法なども教えてくれます。

まとめ

一口に風邪薬といってもさまざまな種類があり、症状や体質に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

「これまで市販の漢方薬を試してみたものの、十分な効果が得られなかった」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、それはもしかすると、漢方薬の選び方や服用方法に問題があった可能性もあります。

運龍堂ではオンライン漢方相談も行っているため、もし遠方で来店が難しい場合でも、ぜひお気軽にご利用ください。

この記事の監修薬剤師

運龍堂 佐藤貴繁

略歴

1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
     北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
     専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

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2023/03/03

葛根湯(カッコントウ)は風邪に効果がある?副作用や正しい飲み方を解説

頭痛や身体の倦怠感、喉の痛み、咳や痰など、風邪のひきはじめにはさまざまな初期症状が現れることがあります。

このような場合におすすめの漢方薬が「葛根湯」です。

しかし、なかには過去に漢方薬を飲んでみたものの、症状が改善されなかったという方も少なくありません。

本記事では、葛根湯は本当に風邪の症状に効果があるのか、どういったときに飲むべきなのか、正しい飲み方も合わせて詳しく解説します。

葛根湯(カッコントウ)の効果

漢方に詳しくない方でも、葛根湯という名前を一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

葛根湯は、葛根(カッコン)や大棗(タイソウ)、麻黄(マオウ)、甘草(カンゾウ)などが配合された漢方薬で、顆粒はもちろん、飲みやすい液体の風邪薬としても販売されています。

頭痛や寒気、喉の炎症、鼻炎、筋肉痛、関節痛といった風邪の初期症状に効果を発揮し、緊張早い段階で改善します。

風邪薬といえば即効性のある西洋薬を処方されることも多いですが、これらには眠くなる成分が配合されていることも多く、仕事や車の運転に支障をきたすこともあります。

しかし、葛根湯にはそのような成分が配合されておらず、時間帯を問わず服用できるのも大きな強みといえるでしょう。

葛根湯(カッコントウ)が風邪に効く理由

葛根湯は特に風邪のひきはじめに効果があるとされていますが、それはなぜなのでしょうか。

葛根湯を服用すると、間もなく体温が上昇し血行が改善されます。

本来、体内に風邪のウイルスが侵入してくると、私たちの身体に備わっている免疫機能によって自然と体温は上がってきますが、同時に体力も消耗しやすくなります。

風邪の症状を悪化させないためには、少しでも身体のだるさや肩こり、頭痛、喉の炎症といった異常を感じたら、できるだけ安静にして体力を温存することが大切なのです。

この段階で葛根湯を飲むことによって、緊張体温の上昇をサポートし免疫機能が強化するため、風邪の治療に優れた効果を発揮してくれます。

葛根湯(カッコントウ)に副作用はある?

葛根湯に限らず、どのような薬にも副作用は存在します。

漢方薬は比較的副作用のリスクは少ない傾向にありますが、それでも葛根湯を服用する際には稀に以下の症状が現れることがあります。

  • ①発疹・発赤
  • ②かゆみ
  • ③不眠
  • ④発汗過多
  • ⑤頻脈・どうき・興奮
  • ⑥食欲不振
  • ⑦胃もたれ・不快感
  • ⑧嘔吐
  • ⑨排尿障害

 

葛根湯を服用後、上記のような症状が現れた場合には、速やかに医師の診察を受けるか薬剤師へ相談ください。

どんなときに葛根湯(カッコントウ)を飲むべき?

葛根湯は一般的に風邪のひきはじめに効果があるとされていますが、それ以外にもさまざまな症状に対応しています。

具体的にどういった症状が出たときに葛根湯を飲むべきなのか、詳しく解説しましょう。

風邪のひきはじめ

以下のような症状が現れた場合、風邪のひきはじめに該当するため、葛根湯を服用することで改善が期待できます。

  • ①倦怠感
  • ②悪寒
  • ③疲れやすい
  • ④喉の不快感・痛み
  • ⑤咳(せき)
  • ⑥くしゃみ
  • ⑦痰(たん)がからむ
  • ⑧鼻の不快感・鼻水が出る
  • ⑨関節痛
  • ⑩筋肉痛
  • ⑪下痢 など

 

体温を測っても平熱であるにもかかわらず、上記のような症状が出ていると風邪が悪化していくことがあります。

緊張熱が上がる前に、上記の症状が現れた段階で葛根湯を服用しましょう。

首や肩の凝り・背中の違和感

風邪以外の症状としては、血行不良からくる首や肩の凝り、背中の違和感なども改善できる可能性があります。

冒頭でも紹介した通り、葛根湯には体内の血流を改善し、体温を上げる効果があります。

特に肩や首筋の凝りが辛い場合には、温かい飲み物・食べ物を摂り入れると同時に、葛根湯も服用することで改善できる可能性があるでしょう。

ただし、このような症状は日々の生活習慣や姿勢などが根本的な原因になっているケースも少なくありません。

葛根湯を飲んだからといってすべてが解決するものではなく、正しい姿勢を意識したり、適度なストレッチや運動を心がけることも重要です。

葛根湯(カッコントウ)は新型コロナウイルス感染症にも効果がある?

新型コロナウイルスの症状も風邪と共通する部分があるため、治療薬として効果が見込めるのではないかと考える方も多いでしょう。

結論からいえば、一部の研究や臨床において「回復までの日数が早まった」、「重症化(呼吸不全など)に陥る割合が低下した」といったデータも発表されていますが、データ収集の対象数が十分とはいえないことから、はっきりと葛根湯が効果が見込めるとは断言できないのが実情です。

なお、葛根湯もその他の風邪薬も、直接的な原因であるウイルスそのものを排除できるものではありません。

あくまでも症状を緩和しながら改善をサポートする薬であることを覚えておきましょう。

葛根湯(カッコントウ)の正しい飲み方

葛根湯の効果を最大限に高めるためには、正しい飲み方を理解し実践することが大切です。

市販の葛根湯の場合、パッケージに飲み方が記載されているため、それに従って服用しましょう。

葛根湯の基本的な飲み方

飲むタイミング:朝・昼・夜の食前または食後

用量:成人の場合1日7.5g(1回あたり2.5g)が目安

飲み方:水またはぬるま湯と一緒に飲む(液剤タイプの場合はそのまま)

葛根湯を飲むときに注意するポイント

葛根湯を飲む際に特に注意しておきたいポイントは、食前または食間のタイミングで飲むことです。

食前の場合は食事の30分前、食間であれば食後少なくとも2時間が目安とされており、胃に何も入っていない状態で服用することで吸収率が高まります。

葛根湯の3つのタイプ

葛根湯には大きく分けて顆粒・錠剤・液剤の3タイプが販売されています。

消化吸収を重視するのであれば顆粒がおすすめですが、苦手な方は錠剤タイプでも問題ありません。

顆粒・錠剤タイプは1日3回に分けて服用する製品が一般的ですが、仕事が忙しく3回の服用は難しい方には、朝と夜の2回服用する液剤タイプがおすすめです。

葛根湯(カッコントウ)以外で風邪に効く漢方薬の種類

風邪に有効な漢方薬といえば特に葛根湯が有名ですが、実はそれ以外にもさまざまな漢方薬が存在します。

ドラッグストアなどでも手軽に購入できる漢方薬をいくつか紹介しましょう。

麻黄湯(マオウトウ)

麻黄湯は、麻黄(マオウ)や杏仁(アンニン)、桂皮(ケイヒ)、甘草(カンゾウ)といった生薬が配合された漢方薬で、葛根湯と同様に風邪の初期症状に有効です。

特に寒気と発熱を伴う場合に効果を発揮し、咳や頭痛、鼻風邪の場合にも処方されることが多くあります。

小青竜湯(ショウセイリュウトウ)

小青竜湯は、麻黄(マオウ)や芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)などの生薬が配合された漢方薬で、初期症状から悪化が見られる場合に有効です。

特に鼻や喉といった気管支の炎症に効果があり、咳や鼻水、鼻炎を改善したい場合におすすめです。

麻黄附子細辛湯(マオウブシサイシントウ)

麻黄附子細辛湯は、麻黄(マオウ)や細辛(サイシン)、附子末(ブシマツ)といった生薬が配合された漢方薬で、体力が低下した場合におすすめの漢方薬です。

特に手足の冷えに効果があるため、寒気や悪寒がひどい場合に効果を発揮します。

柴胡桂枝湯(サイコケイシトウ)

柴胡桂枝湯は、柴胡(サイコ)や半夏(ハンゲ)、黄芩(オウゴン)、甘草(カンゾウ)、桂皮(ケイヒ)などの生薬が配合されており、葛根湯と並んで風邪の症状を改善するベーシックな漢方薬です。

熱や悪寒、頭痛といった基本的な風邪の症状に加えて、吐き気や食欲不振を改善する場合にも効果を発揮します。

竹茹温胆湯(チクジョウンタントウ)

竹茹温胆湯は、竹筎(チクジョ)や半夏(ハンゲ)、柴胡(サイコ)、茯苓(ブクリョウ)、麦門冬(バクモンドウ)などの生薬を配合した漢方薬です。

回復期に熱がなかなか下がらないときや、熱が下がったのに身体が辛いとき、咳や痰が頻発する場合などに効果を発揮します。

運龍堂は症状に合わせたオーダーメイドの漢方薬を提供

気候の変化や免疫機能の低下など、さまざまな要因によって発病する風邪ですが、人によっても症状の出方や種類は異なります。

現在では薬剤師が常駐しているドラッグストアも多く、症状に合わせて自分に合った薬を選ぶことができます。

しかし、漢方薬の効果を最大限まで高めるためには、症状や体質に合わせて専門のスタッフと相談しながらオーダーメイドすることが理想です。

運龍堂では、問診票へ記入いただいた情報をもとに漢方薬を選定し、患者様一人ひとりに個別の処方薬をつくります。

また、単に処方するだけでなく、薬の内容を専門のスタッフが丁寧に説明し、正しい服用方法なども教えてくれます。

まとめ

一口に風邪薬といってもさまざまな種類があり、症状や体質に合わせて適切なものを選ぶことが大切です。

「これまで市販の漢方薬を試してみたものの、十分な効果が得られなかった」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、それはもしかすると、漢方薬の選び方や服用方法に問題があった可能性もあります。

運龍堂ではオンライン漢方相談も行っているため、もし遠方で来店が難しい場合でも、ぜひお気軽にご利用ください。

この記事の監修薬剤師

運龍堂 佐藤貴繁

略歴

1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
     北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
     専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

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