2021/05/05
胆石症・胆嚢炎
脂肪の消化や吸収に関連する消化酵素である胆汁は肝臓で作られ、
胆道を通過して胆嚢に一時期に蓄えられ、濃縮される。そして必要に
応じて、胆道を通過して、十二指腸に供給される。この胆道にコレステロールや
胆汁成分が固まり、石のようになって(結石)たまるのが胆石症である。
胆石症の主な症状は、発作性の激しい上腹部痛(疝痛発作)であり、その際に
黄色い胆汁の混じった液を吐くこともある。
一方、胆嚢炎は、細菌感染などによって胆嚢に炎症が起こるもので、胆石症
の人に見られる。これは胆石があると胆汁がうっ滞し、細菌が感染し易くなる
ためである。胆嚢炎が急性に発症すると、高熱とともに右上腹部やみぞおちに
強い痛みがおこる。また胆嚢炎が慢性化しているような場合は右上腹部に
シクシクするような鈍痛や不快感があるが発熱はほとんどない。
激しい疝痛発作がある胆石症や急性の胆嚢炎では、西洋医学を優先する。症状が
軽い場合は結石を溶解する西洋薬または漢方薬での治療を行う。慢性胆嚢炎の場合も、
症状が軽い場合の胆石症と同様の漢方薬が用いられる。
◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・大建中湯:手足の冷え、腹痛、嘔吐、腹部膨満感
・柴胡桂枝乾姜湯:体力低下、頭汗、動悸、口渇、腹痛
◎体力はふつう(中間証)
・小柴胡湯:胸脇苦満がある。食欲不振、疲れ易い
・四逆散:胸脇苦満が強い。肩こり、口中が苦い
・柴胡桂枝湯:胆石症の疼痛が強い。のぼせ、発汗
・茯苓飲:嘔吐、心悸亢進、上腹部のつかえ、食欲不振
◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大柴胡湯:胸脇苦満が強い。便秘
・茵陳蒿湯:口渇、胸苦しい、便秘、腹部膨満感、尿量減少
胆道を通過して胆嚢に一時期に蓄えられ、濃縮される。そして必要に
応じて、胆道を通過して、十二指腸に供給される。この胆道にコレステロールや
胆汁成分が固まり、石のようになって(結石)たまるのが胆石症である。
胆石症の主な症状は、発作性の激しい上腹部痛(疝痛発作)であり、その際に
黄色い胆汁の混じった液を吐くこともある。
一方、胆嚢炎は、細菌感染などによって胆嚢に炎症が起こるもので、胆石症
の人に見られる。これは胆石があると胆汁がうっ滞し、細菌が感染し易くなる
ためである。胆嚢炎が急性に発症すると、高熱とともに右上腹部やみぞおちに
強い痛みがおこる。また胆嚢炎が慢性化しているような場合は右上腹部に
シクシクするような鈍痛や不快感があるが発熱はほとんどない。
激しい疝痛発作がある胆石症や急性の胆嚢炎では、西洋医学を優先する。症状が
軽い場合は結石を溶解する西洋薬または漢方薬での治療を行う。慢性胆嚢炎の場合も、
症状が軽い場合の胆石症と同様の漢方薬が用いられる。
◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・大建中湯:手足の冷え、腹痛、嘔吐、腹部膨満感
・柴胡桂枝乾姜湯:体力低下、頭汗、動悸、口渇、腹痛
◎体力はふつう(中間証)
・小柴胡湯:胸脇苦満がある。食欲不振、疲れ易い
・四逆散:胸脇苦満が強い。肩こり、口中が苦い
・柴胡桂枝湯:胆石症の疼痛が強い。のぼせ、発汗
・茯苓飲:嘔吐、心悸亢進、上腹部のつかえ、食欲不振
◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大柴胡湯:胸脇苦満が強い。便秘
・茵陳蒿湯:口渇、胸苦しい、便秘、腹部膨満感、尿量減少