2021/07/23

続命湯 (ぞくめいとう)

 続命湯(ぞくめいとう)は、脳卒中の後遺症でよく現われる言葉のもつれ、手足のしびれなどに用いる処方です。経験的には発作後、服用が早ければ早いほど症状の回復を早めてくれます。社会復帰のためのリハビリには欠かせないものです。

◎類似処方の比較
・続命湯(ぞくめいとう)
脳卒中で倒れて、手足のしびれや言葉のもつれがある方の初期に。また、その前兆がある方にも。

・補陽還五湯(ほようかんごとう)
疲れやすい、筋力の低下、言葉のもつれがある脳卒中後遺症に。体力が落ちて、慢性化した方に。

・和漢薬(わかんやく)
瘀血全般に用いることができる。主に心の瘀血を取り除き、高血圧傾向で胸痛やしびれを訴える方に。

 続命湯は漢方の古典(金匱要略)では「古今録験の続命湯は、半身不随、麻痺にて自分で自分の身体を動かすことができない、言おうと思っても言葉が出ない、はっきりしない、手足がひきつれる、寝返りもできないを治す」と記されており、現代でいう脳卒中の後遺症によいこと(漢方の飲むリハビリ薬)がわかります。
 処方構成から、脳血管障害に限らず、一般的な血流停滞の状態で全身の機能低下を伴う「気虚瘀血」を目標にします。高齢者や慢性病を長く患っている方、術後衰弱している方など気虚でパワー不足の方の血流障害に応用することが多いです。
 最近の脳卒中の傾向として、脳出血より脳梗塞の方が多くなっている。脳梗塞で血流が悪くなったタイプには続命湯が適します。

次のようなケースにも用いられている。
●脳卒中発作後に身体が思い通りにならないため、うつ症状を起こしやすい方。 ●糖尿病でヘモグロビンA1cの高い方。
●咳や喘息のある方。

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投稿日:2021.07.23/更新日:2021.07.23

続命湯 (ぞくめいとう)

 続命湯(ぞくめいとう)は、脳卒中の後遺症でよく現われる言葉のもつれ、手足のしびれなどに用いる処方です。経験的には発作後、服用が早ければ早いほど症状の回復を早めてくれます。社会復帰のためのリハビリには欠かせないものです。

◎類似処方の比較
・続命湯(ぞくめいとう)
脳卒中で倒れて、手足のしびれや言葉のもつれがある方の初期に。また、その前兆がある方にも。

・補陽還五湯(ほようかんごとう)
疲れやすい、筋力の低下、言葉のもつれがある脳卒中後遺症に。体力が落ちて、慢性化した方に。

・和漢薬(わかんやく)
瘀血全般に用いることができる。主に心の瘀血を取り除き、高血圧傾向で胸痛やしびれを訴える方に。

 続命湯は漢方の古典(金匱要略)では「古今録験の続命湯は、半身不随、麻痺にて自分で自分の身体を動かすことができない、言おうと思っても言葉が出ない、はっきりしない、手足がひきつれる、寝返りもできないを治す」と記されており、現代でいう脳卒中の後遺症によいこと(漢方の飲むリハビリ薬)がわかります。
 処方構成から、脳血管障害に限らず、一般的な血流停滞の状態で全身の機能低下を伴う「気虚瘀血」を目標にします。高齢者や慢性病を長く患っている方、術後衰弱している方など気虚でパワー不足の方の血流障害に応用することが多いです。
 最近の脳卒中の傾向として、脳出血より脳梗塞の方が多くなっている。脳梗塞で血流が悪くなったタイプには続命湯が適します。

次のようなケースにも用いられている。
●脳卒中発作後に身体が思い通りにならないため、うつ症状を起こしやすい方。 ●糖尿病でヘモグロビンA1cの高い方。
●咳や喘息のある方。

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