鼻水に効く漢方薬|鼻炎など病気別におすすめを解説
「鼻水が止まらなくて仕事に集中できない」
「薬を飲むと眠くなるのが困る」
鼻水に関するお悩みは多岐にわたりますが、どれも集中力の低下や息苦しさなどさまざまなトラブルを引き起こす厄介なものです。
漢方では鼻水の原因を「冷え」や「水の滞り」、「熱のこもり」など身体全体のバランスの乱れとして捉えています。
本記事では鼻水が出るメカニズムを探ったうえで、タイプ別におすすめの漢方薬をご紹介します。
目次
鼻水が出るメカニズム
鼻水は、鼻の粘膜にある腺から分泌される液体です。
ホコリ・花粉・ウイルスなどの異物が鼻腔内に入り込むと、身体がこれらを薄めて体外へ洗い流そうとする防御反応がはたらきます。
このとき、自律神経の刺激によって鼻水が過剰に分泌されると「鼻水が止まらない」状態になります。
鼻水を伴うのはどんな病気?
鼻水の状態(色や粘り気)を観察することで、身体にどのような病気が隠れているのかを大まかに把握できます。
急性鼻炎(鼻かぜ)
いわゆる「風邪」の初期症状です。ウイルス感染によって鼻粘膜が急激に炎症を起こした状態です。
【鼻水の特徴】
サラサラとしていて水っぽい
慢性鼻炎
くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどが3か月以上続くと「慢性鼻炎」と呼ばれます。
【鼻水の特徴】
白っぽく粘り気がある(非アレルギー性の場合)
アレルギー性鼻炎
花粉・ダニ・ハウスダストなどが原因で起こり、アレルゲンを除去しない限り症状が軽減されにくいのが特徴です。
【鼻水の特徴】
透明でサラサラしていて、水のように流れる
副鼻腔炎
風邪や鼻炎が悪化し、鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)に膿が溜まる病気です。
【鼻水の特徴】
黄色や緑色でドロッとした粘り気があり、嫌なにおいを伴うこともある
鼻水に効果がある漢方薬は?
漢方薬は、症状だけでなく「体質」に合わせて選ぶことで最大限効果を発揮するものです。
鼻水に効果がある漢方薬にもさまざまな種類があるため、自分の状態を踏まえて選ぶことが大切です。
漢方薬選びに不安がある方や、どれが自分に合うかわからない方は、ぜひ一度「運龍堂」までご相談ください。
漢方薬専門の薬剤師が、患者様に適した組み合わせをご提案いたします。
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
身体を温め、体内に溜まった余分な「水(すい)」を外に出す漢方です。
サラサラした鼻水やくしゃみが続く方におすすめで、眠くなる成分を含まないため、仕事などに影響を及ぼしにくいのも特徴です。
葛根湯加川芎辛夷(かっこうんとうかせんきゅうしんい)
風邪薬の定番である「葛根湯」に、鼻水に効く生薬を組み合わせた漢方です。
鼻づまりが強く、身体が温まることで症状が楽になるタイプの方におすすめです。
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
鼻にこもった「熱」を冷ます効果のある漢方です。
ドロッとした濃い鼻水が出たり、強い鼻づまり・熱感がある方におすすめです。膿を出すはたらきもあるため、慢性的な副鼻腔炎の方にも適しています。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
炎症を鎮めて血行を促進し、鼻水の出やすい体質そのものの改善を目指す漢方です。
慢性的な鼻炎や副鼻腔炎をお持ちの方で、肌が浅黒く手足に汗をかきやすいケースに適しています。
【鼻水伴う病気別】おすすめの漢方薬
続いて、鼻水を伴う病気別におすすめの漢方薬をご紹介します。
実際に服用する際は、かかりつけの医師や薬剤師、漢方薬の専門家などに相談し、自分に合ったものを選ぶことが大切です。
急性鼻炎に効果がある漢方薬
慢性鼻炎に効果がある漢方薬
アレルギー性鼻炎に効果がある漢方薬
副鼻腔炎に効果がある漢方薬
まとめ|鼻水のタイプにあった漢方薬をお求めなら運龍堂まで
一言で鼻水といっても、サラサラしたものからドロッとしたタイプまでさまざまです。
大切なことはご自身の症状と体質に適した漢方薬を選び、つらい症状を上手に和らげること。
漢方薬局「運龍堂」では、専門の薬剤師が丁寧にお話を伺い、患者様おひとりおひとりに最適な漢方薬をご提案いたします。
「市販薬では眠くなってしまう」「長引く鼻炎を根本から見直したい」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度運龍堂までご相談ください。
この記事の監修薬剤師

運龍堂 佐藤貴繁
略歴
1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任


