


2020/05/19
腎と骨髄・脳・耳・二陰(外生殖器・肛門)の関係

【腎と骨髄・脳・耳・二陰(外生殖器・肛門)の関係】
腎は骨と髄の成長発育と密接に関係しています。
素問(そもん)によると腎は骨髄を生ずと解説されており、腎は精を蔵し、精は髄を生じ、髄が骨を養っているとされています。
腎は骨の一種である歯・歯髄・歯肉とも関係が深いです。また、諸髄は皆脳に属すとあり、腎は脳(髄)とも深い関係にあるとされています。
したがって、腎気が不足すると骨や髄に関連して腰のだるさ、骨の痛み、四肢の脱力、物忘れ、めまい、耳鳴り、視力低下などが現れます。
腎は耳に開孔(かいこう)しているとされています。霊枢(れいすう)には腎気は耳に通じ、腎和すれば五音を聞くと述べられています。
腎に異常が起こるとしばしば耳鳴りが生じ、ひどいときには耳が聞こえなくなることがあり、加齢とともに耳の聞こえが悪くなるのも腎の精気の衰えの現れと考えられます。
腎と二陰(外生殖器と肛門)と水分代謝の関係も重要です。腎は二陰に開孔しており、生殖や便・尿の排泄に関係しています。腎は水を蔵して全身の水分代謝を管理し、全身に水液を分布させたり排泄させたりしています。
したがって、腎に異常が生じると便秘や尿量の減少・むくみなどが起こったり反対に水様の下痢や尿失禁・早漏・遺精などの生殖器の病変などが起こります。
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