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投稿日:2021.03.25/更新日:2021.05.07

漢方薬局が教える腸内環境とがんの関係 腸内環境改善にオススメしたい6つの漢方薬

 

宮城県の仙台市で営業している漢方専門薬局「運龍堂」では腸内環境を改善に漢方薬をオススメしています!


日常生活の中で当たり前のように見過ごされている「下痢」や「便秘」って、実は怖いものだって、ご存知でしたか?

 

極度の便秘になってしまうと最悪死んでしまうこともありますし。腸内環境が悪いままの状態を維持していると、がんの発生率も上がってしまいます!


漢方薬局が教える腸内環境の悪化とがんの関係


腸内環境が悪いと、便秘になったり、下痢になったりになってしまいますが、それだけではありません。


腸内環境が悪化するということは、腸内の「悪玉菌」が増加しているということです。


腸内環境が悪化し、悪玉菌が増加してしまう原因は多岐にわたりますが、代表的な原因としては次のようなことが上げられます。

 

  • ストレス
  • 暴飲、暴食
  • 不規則な生活習慣
  • 睡眠不足


これらの原因によって腸内環境が悪化し、悪玉菌が増えると「有毒物質」「発がん性」が腸内で発生しやすくなります。


腸内で発生した有毒物質や発がん性物質が原因で、腸内環境がさらに悪くなり下痢や便秘になる。さらにその状態が慢性化すると大腸がんなどの原因になるというのは想像にむずかしくありませんよね。


ただし、腸内環境の悪化で引き起こされる問題はそれだけではありません。


実は腸内で発生した有毒物質や発がん性物質は腸から吸収されて、血液によって全身に運ばれて腸内がんだけでなく、さまざまながんの原因にもなってしまいます。


また極端な例ですが、腸内環境が悪化して便秘がひどくなった場合は「慢性偽性腸閉塞症」という病気になって死亡してしまうケースもあるほど。


たかが便秘下痢と「今日はお腹の調子が悪いな」と軽く考えてしまいがちですが、実は腸内環境が悪いってとても怖いことなんですよ!


ちなみに腸内環境が整うことで身体の中に毒素が溜まりにくくなり、長い目で見て健康になるだけでなく、肌質がよくなったり、痩せやすくなったりします。


腸内環境がよくなるメリットは少なくありません。
将来のことも考えて”今”のうちから腸内環境を整えられることをオススメします。


出典:大原薬品工業『悪玉菌が増えるとコワイ理由』

出典:OMRON『vol.R46 肥満や病気に深い関係のある「腸内フローラ」の秘密』


腸内環境って、どうなっているの?その仕組みを簡単に解説!


腸内環境をよくするためには食物繊維を摂取したり、発酵食品を食べることが推奨されています。


それでは発酵食品を摂取すると、なぜ腸内環境がよくなるのでしょうか?


そもそも私たち人間の腸内には約100兆匹にも及ぶ細菌がいると考えられており、その細菌だけで1kg以上もの重さがあると言われています。


100兆匹もの細菌がひしめき合い。食べ物のカスを発酵・分解することで食べたものが「便」へと変わります。


この腸内にいる細菌たちを「腸内細菌」と言いますがこの100兆匹もの細菌を大きく3つに分類すると次のようになります。

 

  • 善玉菌……乳酸菌など、人間の身体によい働きをする細菌
  • 悪玉菌……大腸菌など、有害毒素や発がん性物質を排出する身体に悪い菌
  • 日和見菌……その時の腸内にいる善玉菌と悪玉菌の量が多い方の味方をする菌


これら善玉菌、悪玉菌、日和見菌は腸内の中で花畑(フローラ)のように混在しており、それぞれの細菌が私たちが食べたものを発酵・分解させて便へと変化させていきます。


善玉菌の量が減少し。悪玉菌が増えることで腸内環境は悪化する!


腸内細菌は大きくわけて「善玉菌」と「悪玉菌」「日和見菌」の3つが存在しています。


腸内環境がよい場合は、善玉菌が腸内に多く存在し、日和見菌も善玉菌の味方をしている状態になっています。


ここで悪玉菌が善玉菌よりも多くなってしまうと――日和見菌はその名の通り「日和見」する菌なので、その時の腸内環境が優位な方に味方する――悪玉菌たちが有毒物質や発がん性物質を発生させ結果として腸内環境が悪化します。


これが腸内環境が悪化してしまう原因であり、メカニズムです。
腸内環境をよくしたいのであれば、善玉菌が多い環境を作ることです。


ちなみにお薬を使わずに腸内環境をよくしたい場合は

 

  • ストレスを減らす
  • 規則正しい食生活を心がける
  • 食物繊維が多い食材、発酵食品を多く食べる


などを心がけることをオススメします。



「ストレスは万病のもと」
という言葉の通り、ストレスが溜まりすぎてしまうとホルモンバランスが乱れ、腸内環境も悪化しやすくなります。
健康体でいるためにも、ストレスを減らすことを意識されてくださいね!


また、しっかり睡眠を取ったり、毎日決まった時間に食事をしたり、運動をしたりするという規則正しい食生活は万病予防につながります。


ただ現代人にとってストレスを減らすことと同じく規則正しい食生活はむずかしいことですよね……!


最後に整腸作用がある食物繊維が豊富なお野菜を食べたり、善玉菌の餌となる乳酸菌を摂取したりすることでも腸内環境を改善させることが出来ます。


ただし、腸内環境が悪化してしまう根本原因が改善されない状態で、ストレスを減らしたり、正しい食生活や食べ物を食べるように心がけたりしたとしても腸内環境の改善や身体問題が解決されることはむずかしい場合がほとんどです。


漢方がなぜ腸内環境をよくするのか?整える力は漢方にお任せください!


腸内環境をよくするために1番大切なことは「日頃の食生活」や「身体・精神的なストレス」を溜めすぎないことが重要です。


そんな時に当店でオススメしたいのは「漢方薬を使って、自然に身体の調子を整える」ということ。


漢方薬は普通のお薬(西洋薬)と同じく、病状や身体的な症状に合わせて腸の働きをよくしたり、腸内環境を整えたりして身体を健康な状態へと導いてくれます。

ただし、西洋薬と異なり、漢方薬は自然の生薬をベースに作られているため身体への負担が少なくすみます。


そして、漢方薬が得意としているのは体調不全の根本原因の解決です。


特に腸内環境の悪化による胃腸のトラブルの原因は、東洋医学では単に「胃が悪い」「腸が悪い」と言ったものではありません。


漢方医学の観点で説明する「胃腸不良」の原因


西洋医学では触診やレントゲン撮影や便を採取したりして、科学的に胃腸不良の原因を探り出していきます。


その結果として「●●の症状には、●●のお薬を処方しましょう」ということになりますが、漢方の場合は「なぜ、その状態になってしまったか?」という根本原因をさまざまなテクニックを用いて探り出します。


東洋医学――漢方医学でも西洋医学の問診と同じように触診や舌診(ぜっしん)と呼ばれる方法を用いて、病気の原因を調べます。


さまざまな方法を用いて、胃腸不良や腸内バランスの改善のために処方する漢方薬を決めるのですが、処方する際に重視するのが身体の中で「気・水・血」のどのバランスがどのようになっているかです。


「気・水・血」って何?

 

  • 気……気力、体力などの精神的なエネルギーなど
  • 水……身体の水分量や代謝、発汗など
  • 血……血流や血行など血の巡りなど


「気・水・血」とは上記のような身体の持つ性質のことです。


東洋医学では身体の「気・水・血」の3つのバランスをチェックして、どんな漢方薬を処方すべきかを決めていきます。


また「気・水・血」だけでなく、さらに細かく「表(ひょう)・裏(り)、実(じつ)・虚(きょ)、熱(ねつ)・寒(かん)、陽(よう)・陰(いん)」の項目に症状や身体の状態を分類し、なぜ便秘や下痢などの症状が起きているのか根本的な原因を探り出して、アナタの体質に合う漢方薬を処方します。


ちなみに代表的な漢方医学的な便秘・下痢などの胃腸不良の原因は下記のように考えられています。

 

  • 気の不足(気虚)……ストレスなどで精神的にエネルギーが不足している状態
  • 水の不足(腎水不足)……身体の中の水が何らかの理由で不足している状態
  • 血の不足(血虚)……生理や栄養バランスの乱れなどで血が不足している状態


これらの状態を放置していると腸内環境が悪化したり、悪い状態で維持されてしまい。将来的な可能性として大腸がんやさまざまな病気を誘発することがあります。


今回は大きく「下痢」と「便秘」の2つにわけてそれぞれに処方される代表的な漢方薬をご紹介しますね。


症状別アナタの胃腸不良を改善し、腸内環境を整える漢方薬

 

  • 胃腸の働きを整える……補中益気湯、香砂六君子湯、人参湯
  • 便秘の解消ケア……麻子仁丸、大甘丸、潤腸湯


細かな便秘や下痢などの腸内環境の悪化の根本原因に関しては一度当店にご相談されるのが1番です。


遠方の方や当店から離れた場所に暮らしていらっしゃる方は、オンラインでの相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。


[胃腸の働きを整える]補中益気湯(ホチュウエッキトウ)


その名前の通り「気」を「中」に「補(おぎな)う」漢方薬です。


「気虚」と呼ばれる症状の方に使われ、身体の中に不足しているエネルギー(気)を漢方薬によって補充して腸の動きをよくして胃腸の働きを整え、腸内環境を改善します。


補中益気湯:効能・効果


虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒など


[胃腸の働きを整える]香砂六君子湯(コウシャリックンシトウ)


お腹が張って辛い。やや気持ちが落ちていたり、胃腸の中の水分バランスが乱れている時などに使われることが多い漢方薬です。


「胃腸虚弱」な方や身体の倦怠感が強く出ている場合や加齢によって食べ物が食べられないという方にも処方され、身体の中の水分代謝を改善させ胃腸の働きを整える作用があります。


香砂六君子湯:効能・効果


胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐など


[胃腸の働きを整える]人参湯(ニンジントウ)


「人参湯」は身体が弱っている「虚症」や冷えてしまっている「寒症」の状態の方に使われる漢方薬です。日本では「人参湯」という呼び名が一般的ですが、古くから「理中丸」と呼ばれ胃腸虚弱に対して効果がある生薬として知られています。


高麗人参でもおなじみの「人参」を用いており、気力の回復効果があるだけでなく。その他の生薬の力で腸内の水分バランスを整えたり、身体を温めたりする効果もあります。


人参湯:効能・効果


急性・慢性胃腸カタル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻(つわり)、萎縮腎など


[便秘の解消ケア]麻子仁丸(マシニンガン)


下痢と異なり、便秘の原因は体内の水分不足が原因です。麻子仁丸は体内の水分が足りない状態を改善し、便が固くなりにくい状態にする効果があります。


また人参湯と同じく体力がない「虚証」状態の方に対して用いられることが多く、高齢者の方に向けて使われることが多い漢方薬です。


麻子仁丸:効能・効果


便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹、皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔など


[便秘の解消ケア]大甘丸(ダイカンガン)


お腹張ってしまって痛い。便が硬くて、切れ痔になっていまう――など、水不足で硬い便が出てしまう方にオススメな漢方薬です。


便秘だけでなく、便秘に伴(ともな)うふきでものの改善などにも効果があります。


大甘丸:効能・効果


便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹、皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振、痔など


[便秘の解消ケア]潤腸湯(ジュンチョウトウ)


その名の通り、腸を潤(うるお)す効果がある漢方薬です。便秘の原因である水分不足を補って、柔らかい便にしてくれる効果があります。


「麻子仁丸」と異なり、比較的健康な人に処方されることが多いです。

潤腸湯:効能・効果


便秘


仙台市で漢方薬をお探しなら「運龍堂」へ!


宮城県の仙台市で営業している漢方専門薬局「運龍堂」では腸内環境を改善し、下痢や便秘に効果がある漢方薬を販売しております。


実店舗だけでなく、楽天市場などでも販売しておりますので、気になる方は合わせてチェックされてみてくださいね!


健康の基本は「予防」から。特に腸は「第二の脳」と呼ばれるほど私たちの身体にとってなくてはならない存在です。


腸内環境が悪化すると最悪、がんを招いてしまいますが、日常生活の中でも肌質が悪くなったり、身体に毒素が溜まって太りやすくなったりと弊害が少なくありません。


健康のための第一歩は腸内環境の改善から。この機会にアナタの腸内環境を見直してみませんか?

この記事の監修薬剤師

運龍堂 佐藤貴繁

略歴

1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
     北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
     専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

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2021/03/25

漢方薬局が教える腸内環境とがんの関係 腸内環境改善にオススメしたい6つの漢方薬

 

宮城県の仙台市で営業している漢方専門薬局「運龍堂」では腸内環境を改善に漢方薬をオススメしています!


日常生活の中で当たり前のように見過ごされている「下痢」や「便秘」って、実は怖いものだって、ご存知でしたか?

 

極度の便秘になってしまうと最悪死んでしまうこともありますし。腸内環境が悪いままの状態を維持していると、がんの発生率も上がってしまいます!


漢方薬局が教える腸内環境の悪化とがんの関係


腸内環境が悪いと、便秘になったり、下痢になったりになってしまいますが、それだけではありません。


腸内環境が悪化するということは、腸内の「悪玉菌」が増加しているということです。


腸内環境が悪化し、悪玉菌が増加してしまう原因は多岐にわたりますが、代表的な原因としては次のようなことが上げられます。

 

  • ストレス
  • 暴飲、暴食
  • 不規則な生活習慣
  • 睡眠不足


これらの原因によって腸内環境が悪化し、悪玉菌が増えると「有毒物質」「発がん性」が腸内で発生しやすくなります。


腸内で発生した有毒物質や発がん性物質が原因で、腸内環境がさらに悪くなり下痢や便秘になる。さらにその状態が慢性化すると大腸がんなどの原因になるというのは想像にむずかしくありませんよね。


ただし、腸内環境の悪化で引き起こされる問題はそれだけではありません。


実は腸内で発生した有毒物質や発がん性物質は腸から吸収されて、血液によって全身に運ばれて腸内がんだけでなく、さまざまながんの原因にもなってしまいます。


また極端な例ですが、腸内環境が悪化して便秘がひどくなった場合は「慢性偽性腸閉塞症」という病気になって死亡してしまうケースもあるほど。


たかが便秘下痢と「今日はお腹の調子が悪いな」と軽く考えてしまいがちですが、実は腸内環境が悪いってとても怖いことなんですよ!


ちなみに腸内環境が整うことで身体の中に毒素が溜まりにくくなり、長い目で見て健康になるだけでなく、肌質がよくなったり、痩せやすくなったりします。


腸内環境がよくなるメリットは少なくありません。
将来のことも考えて”今”のうちから腸内環境を整えられることをオススメします。


出典:大原薬品工業『悪玉菌が増えるとコワイ理由』

出典:OMRON『vol.R46 肥満や病気に深い関係のある「腸内フローラ」の秘密』


腸内環境って、どうなっているの?その仕組みを簡単に解説!


腸内環境をよくするためには食物繊維を摂取したり、発酵食品を食べることが推奨されています。


それでは発酵食品を摂取すると、なぜ腸内環境がよくなるのでしょうか?


そもそも私たち人間の腸内には約100兆匹にも及ぶ細菌がいると考えられており、その細菌だけで1kg以上もの重さがあると言われています。


100兆匹もの細菌がひしめき合い。食べ物のカスを発酵・分解することで食べたものが「便」へと変わります。


この腸内にいる細菌たちを「腸内細菌」と言いますがこの100兆匹もの細菌を大きく3つに分類すると次のようになります。

 

  • 善玉菌……乳酸菌など、人間の身体によい働きをする細菌
  • 悪玉菌……大腸菌など、有害毒素や発がん性物質を排出する身体に悪い菌
  • 日和見菌……その時の腸内にいる善玉菌と悪玉菌の量が多い方の味方をする菌


これら善玉菌、悪玉菌、日和見菌は腸内の中で花畑(フローラ)のように混在しており、それぞれの細菌が私たちが食べたものを発酵・分解させて便へと変化させていきます。


善玉菌の量が減少し。悪玉菌が増えることで腸内環境は悪化する!


腸内細菌は大きくわけて「善玉菌」と「悪玉菌」「日和見菌」の3つが存在しています。


腸内環境がよい場合は、善玉菌が腸内に多く存在し、日和見菌も善玉菌の味方をしている状態になっています。


ここで悪玉菌が善玉菌よりも多くなってしまうと――日和見菌はその名の通り「日和見」する菌なので、その時の腸内環境が優位な方に味方する――悪玉菌たちが有毒物質や発がん性物質を発生させ結果として腸内環境が悪化します。


これが腸内環境が悪化してしまう原因であり、メカニズムです。
腸内環境をよくしたいのであれば、善玉菌が多い環境を作ることです。


ちなみにお薬を使わずに腸内環境をよくしたい場合は

 

  • ストレスを減らす
  • 規則正しい食生活を心がける
  • 食物繊維が多い食材、発酵食品を多く食べる


などを心がけることをオススメします。



「ストレスは万病のもと」
という言葉の通り、ストレスが溜まりすぎてしまうとホルモンバランスが乱れ、腸内環境も悪化しやすくなります。
健康体でいるためにも、ストレスを減らすことを意識されてくださいね!


また、しっかり睡眠を取ったり、毎日決まった時間に食事をしたり、運動をしたりするという規則正しい食生活は万病予防につながります。


ただ現代人にとってストレスを減らすことと同じく規則正しい食生活はむずかしいことですよね……!


最後に整腸作用がある食物繊維が豊富なお野菜を食べたり、善玉菌の餌となる乳酸菌を摂取したりすることでも腸内環境を改善させることが出来ます。


ただし、腸内環境が悪化してしまう根本原因が改善されない状態で、ストレスを減らしたり、正しい食生活や食べ物を食べるように心がけたりしたとしても腸内環境の改善や身体問題が解決されることはむずかしい場合がほとんどです。


漢方がなぜ腸内環境をよくするのか?整える力は漢方にお任せください!


腸内環境をよくするために1番大切なことは「日頃の食生活」や「身体・精神的なストレス」を溜めすぎないことが重要です。


そんな時に当店でオススメしたいのは「漢方薬を使って、自然に身体の調子を整える」ということ。


漢方薬は普通のお薬(西洋薬)と同じく、病状や身体的な症状に合わせて腸の働きをよくしたり、腸内環境を整えたりして身体を健康な状態へと導いてくれます。

ただし、西洋薬と異なり、漢方薬は自然の生薬をベースに作られているため身体への負担が少なくすみます。


そして、漢方薬が得意としているのは体調不全の根本原因の解決です。


特に腸内環境の悪化による胃腸のトラブルの原因は、東洋医学では単に「胃が悪い」「腸が悪い」と言ったものではありません。


漢方医学の観点で説明する「胃腸不良」の原因


西洋医学では触診やレントゲン撮影や便を採取したりして、科学的に胃腸不良の原因を探り出していきます。


その結果として「●●の症状には、●●のお薬を処方しましょう」ということになりますが、漢方の場合は「なぜ、その状態になってしまったか?」という根本原因をさまざまなテクニックを用いて探り出します。


東洋医学――漢方医学でも西洋医学の問診と同じように触診や舌診(ぜっしん)と呼ばれる方法を用いて、病気の原因を調べます。


さまざまな方法を用いて、胃腸不良や腸内バランスの改善のために処方する漢方薬を決めるのですが、処方する際に重視するのが身体の中で「気・水・血」のどのバランスがどのようになっているかです。


「気・水・血」って何?

 

  • 気……気力、体力などの精神的なエネルギーなど
  • 水……身体の水分量や代謝、発汗など
  • 血……血流や血行など血の巡りなど


「気・水・血」とは上記のような身体の持つ性質のことです。


東洋医学では身体の「気・水・血」の3つのバランスをチェックして、どんな漢方薬を処方すべきかを決めていきます。


また「気・水・血」だけでなく、さらに細かく「表(ひょう)・裏(り)、実(じつ)・虚(きょ)、熱(ねつ)・寒(かん)、陽(よう)・陰(いん)」の項目に症状や身体の状態を分類し、なぜ便秘や下痢などの症状が起きているのか根本的な原因を探り出して、アナタの体質に合う漢方薬を処方します。


ちなみに代表的な漢方医学的な便秘・下痢などの胃腸不良の原因は下記のように考えられています。

 

  • 気の不足(気虚)……ストレスなどで精神的にエネルギーが不足している状態
  • 水の不足(腎水不足)……身体の中の水が何らかの理由で不足している状態
  • 血の不足(血虚)……生理や栄養バランスの乱れなどで血が不足している状態


これらの状態を放置していると腸内環境が悪化したり、悪い状態で維持されてしまい。将来的な可能性として大腸がんやさまざまな病気を誘発することがあります。


今回は大きく「下痢」と「便秘」の2つにわけてそれぞれに処方される代表的な漢方薬をご紹介しますね。


症状別アナタの胃腸不良を改善し、腸内環境を整える漢方薬

 

  • 胃腸の働きを整える……補中益気湯、香砂六君子湯、人参湯
  • 便秘の解消ケア……麻子仁丸、大甘丸、潤腸湯


細かな便秘や下痢などの腸内環境の悪化の根本原因に関しては一度当店にご相談されるのが1番です。


遠方の方や当店から離れた場所に暮らしていらっしゃる方は、オンラインでの相談も受け付けております。お気軽にご相談ください。


[胃腸の働きを整える]補中益気湯(ホチュウエッキトウ)


その名前の通り「気」を「中」に「補(おぎな)う」漢方薬です。


「気虚」と呼ばれる症状の方に使われ、身体の中に不足しているエネルギー(気)を漢方薬によって補充して腸の動きをよくして胃腸の働きを整え、腸内環境を改善します。


補中益気湯:効能・効果


虚弱体質、疲労倦怠、病後・術後の衰弱、食欲不振、ねあせ、感冒など


[胃腸の働きを整える]香砂六君子湯(コウシャリックンシトウ)


お腹が張って辛い。やや気持ちが落ちていたり、胃腸の中の水分バランスが乱れている時などに使われることが多い漢方薬です。


「胃腸虚弱」な方や身体の倦怠感が強く出ている場合や加齢によって食べ物が食べられないという方にも処方され、身体の中の水分代謝を改善させ胃腸の働きを整える作用があります。


香砂六君子湯:効能・効果


胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐など


[胃腸の働きを整える]人参湯(ニンジントウ)


「人参湯」は身体が弱っている「虚症」や冷えてしまっている「寒症」の状態の方に使われる漢方薬です。日本では「人参湯」という呼び名が一般的ですが、古くから「理中丸」と呼ばれ胃腸虚弱に対して効果がある生薬として知られています。


高麗人参でもおなじみの「人参」を用いており、気力の回復効果があるだけでなく。その他の生薬の力で腸内の水分バランスを整えたり、身体を温めたりする効果もあります。


人参湯:効能・効果


急性・慢性胃腸カタル、胃アトニー症、胃拡張、悪阻(つわり)、萎縮腎など


[便秘の解消ケア]麻子仁丸(マシニンガン)


下痢と異なり、便秘の原因は体内の水分不足が原因です。麻子仁丸は体内の水分が足りない状態を改善し、便が固くなりにくい状態にする効果があります。


また人参湯と同じく体力がない「虚証」状態の方に対して用いられることが多く、高齢者の方に向けて使われることが多い漢方薬です。


麻子仁丸:効能・効果


便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹、皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振、腹部膨満、腸内異常発酵、痔など


[便秘の解消ケア]大甘丸(ダイカンガン)


お腹張ってしまって痛い。便が硬くて、切れ痔になっていまう――など、水不足で硬い便が出てしまう方にオススメな漢方薬です。


便秘だけでなく、便秘に伴(ともな)うふきでものの改善などにも効果があります。


大甘丸:効能・効果


便秘、便秘に伴う頭重、のぼせ、湿疹、皮膚炎、ふきでもの(にきび)、食欲不振、痔など


[便秘の解消ケア]潤腸湯(ジュンチョウトウ)


その名の通り、腸を潤(うるお)す効果がある漢方薬です。便秘の原因である水分不足を補って、柔らかい便にしてくれる効果があります。


「麻子仁丸」と異なり、比較的健康な人に処方されることが多いです。

潤腸湯:効能・効果


便秘


仙台市で漢方薬をお探しなら「運龍堂」へ!


宮城県の仙台市で営業している漢方専門薬局「運龍堂」では腸内環境を改善し、下痢や便秘に効果がある漢方薬を販売しております。


実店舗だけでなく、楽天市場などでも販売しておりますので、気になる方は合わせてチェックされてみてくださいね!


健康の基本は「予防」から。特に腸は「第二の脳」と呼ばれるほど私たちの身体にとってなくてはならない存在です。


腸内環境が悪化すると最悪、がんを招いてしまいますが、日常生活の中でも肌質が悪くなったり、身体に毒素が溜まって太りやすくなったりと弊害が少なくありません。


健康のための第一歩は腸内環境の改善から。この機会にアナタの腸内環境を見直してみませんか?

この記事の監修薬剤師

運龍堂 佐藤貴繁

略歴

1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
     北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
     専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

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