投稿日:2022.09.30/更新日:2023.02.15

漢方はどのくらいで効くのか?効果が出るまでの期間や飲み方

「漢方を飲んでも全然効果を感じられない!」

 

「どのくらいの期間飲めばいいの?」

 

このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

漢方薬の効果は、種類や症状によって発現するタイミングが異なります。

 

また、症状に合ったものを服用することや飲むタイミングを把握しておくことも大切です。

この記事では、漢方がどのくらいで効くのか、また、漢方薬の正しい飲み方についてお伝えしますので、漢方薬の効果を実感できずに悩んでいる人はぜひチェックしてみてください。

 

漢方薬とは?

漢方薬は、漢方医学の理論に基づいて処方される薬のことです。

西洋医学の単一物質から作られる薬とは異なり、患者の症状に合わせて複数の生薬を組み合わせて作られ、体全体のバランスを整えることを目的としています。

 

西洋医学の医薬品のように不具合を起こしている体の一部に直接働きかけて治すのではなく、体質や生活習慣などから見直し、体の不調を整えることで健康にしていくのが漢方理論の特徴です。

 

そのため、病名がついていないような体の不調にもアプローチできるのが大きなメリットでもあります。

 

漢方薬の効果はどのくらいで効く?

漢方薬は、効き目が遅いと思われる方も多いかもしれませんが、種類や症状によっては、分単位で効果が出るものもあります。

 

また、遅くとも1〜2週間程度で効果が現れるのが通常です。

一般的に漢方の効果を判定する目安として1ヶ月程度とされています。

 

ただし、慢性的な症状や治すのが難しい病気の場合は、効果が現れるのに時間がかかる場合もあります。

 

もし、慢性的な症状でもなく、重い病気でもないのに効果が現れない場合は、あなたの症状に対して漢方薬の種類が合っていない可能性もあります。

 

その場合は、漢方専門の薬剤師や医療機関に相談することをおすすめします。

 

漢方はどこで買うことができる?

では、漢方はどこで買えるのでしょうか。

あまり馴染みのない人にとっては、どこで売られているのか分からないという人もいるかと思います。漢方薬を購入できる場所は、主に以下の3箇所です。

 

市販(薬局・ドラッグストア)

医療機関

漢方薬局

 

 

市販

 

漢方は、薬局やドラッグストアなどでも買うことができます。すぐに漢方薬が欲しいという人は、市販で売っているものがおすすめです。

 

ただし、市販で売られている漢方薬は、医療機関で処方されるものと比べて、成分量が50〜80%に抑えられています。

 

これは、不特定多数の人が服用しても副作用が起こりにくいようにするための対策です。

 

また、市販で売られている漢方薬は、消費者の自由な選択のもとで服用されるため、安全を考慮して1日における服用量も減らされています。

 

医療機関

 

医療機関でも、漢方を処方してもらうことができます。

医療機関で処方される漢方薬は、診察のもと処方されるので、しっかりと自分の症状に合った種類を手に入れることができます。

 

ただし、医療機関で処方される漢方薬は、健康保険上の制約によって種類や組み合わせに制限がかかってしまうのがデメリットです。

 

また、適切な漢方を処方してもらうためには、漢方専門医に診てもらう必要があります。

 

そのため、漢方専門医のいる病院で受診したり、専門医と時間の都合を合わせてもらう必要があるので注意が必要です。

 

Googleで「医療機関+漢方専門医」と検索すると、お近くの医療機関で漢方専門医が在籍している病院や、漢方を用いた診療を行っている病院を調べることができるので、事前に調べてから受診するようにしましょう。

 

 

漢方薬局

 

漢方薬局では、漢方専門の薬剤師に相談することが可能で、健康保険上の制約もないため、複数の生薬を自由に調合することが可能です。

 

そのため、ご自身の症状に合わせて柔軟に生薬の配合を調整してもらえます。

 

また、生薬のランクが高い場合が普通で、医療用では扱うことができない動物性の生薬も扱っていることが多いので、効果が高いです。

 

医療用では、1日あたりの薬の金額が決まってしまっているので、質の高い生薬を使うのが難しいです。

 

ただし、漢方薬局では健康保険が効かないため、全額自費となるので要注意です。

価格設定は1日分単位のところが多く、目安としては500円〜1,000円/日となります。

そのため、1ヶ月分の漢方薬を購入しようとすれば、15,000円〜30,000円と高額な費用となってしまうことが多いです。

 

運龍堂では、症状によって、価格はもちろん変わりますが、1ヶ月あたり、10,000円〜20,000円ぐらいの場合が多いです。

予算に応じて、処方を検討することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

漢方の飲み方

漢方を飲むタイミングは、食前または食間と指定されているものがほとんどです。

しかし、食前・食間と言われても具体的にどのタイミングで服用すればいいのか疑問に思う人もいるでしょう。

ここでは、具体的な時間の目安をお伝えしますので、チェックしてみてください。

 

食前

 

食前に飲む場合は、食事の30分〜1時間前を目安に飲みましょう。

 

食間

 

食間に飲む場合は、食事が終わった2時間後に飲むようにしましょう。

あまり早く飲みすぎてしまうと、胃の中の食べ物が消化されていない場合があるので注意が必要です。

また、飲む際に胃袋を空っぽにしておきたいので、間食は控えるようにしましょう。

 

症状ごとのおすすめの漢方薬3選

ここでは、①「風邪」②「ストレス・不眠」③「冷え性」の3つの症状について、それぞれに合った漢方薬をご紹介します。

もし、現在該当の症状で悩まれている人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

風邪 – 葛根湯(かっこんとう)

 

風邪に汎用される葛根湯は有名です。葛根湯には、体温を上げる作用があり、ウィルスを退治するために有効です。

(ただし、喉からくるような風邪には、荊防敗毒散:けいぼうはいどくさんをお勧めします。運龍堂では、荊防敗毒散 を使用するケースの方が多いです。)

 

ただし、飲むタイミングとしては、風邪の引きはじめに飲むようにしましょう。

 

風邪の症状が進み、上がりすぎてしまった体温を発汗によって下げようと体が機能している時に飲んでしまうと、逆効果となってしまいます。

 

飲み方としては、食前または食間に白湯か水と一緒に服用します。

 

漢方薬名 葛根湯(かっこんとう)
服用量(成人1日) 錠剤:12錠(1錠400g)
顆粒:3包(1包1.5g)
効果・効能 風邪の引きはじめ、肩こり、鼻風邪、頭痛、筋肉痛、手や肩の痛み

 

 

ストレス、不眠 – 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、興奮を抑えたり、自律神経の働きを整える効果をもつ11種類の生薬から作られます。

そのため、緊張やストレスから疲労が溜まったり、不眠に悩んでいる人におすすめです。

 

また、一部の不調にスポットを当てて治す西洋医学の医薬品とは異なり、複数の生薬を配合し体全体のバランスを考慮して作られているため、薬の副作用で日中ぼーっとしてしまうリスクも抑えられます。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯を服用し体調が改善されていけば、漢方薬なしでもストレスや不眠の症状は解消されるので、薬に依存してしまう心配もありません。

 

病院に行かなければいけないような症状でなくても、仕事での人付き合いに疲れていたり、試合やテストが近づき落ち着けなかったり、大事な商談を前に緊張する日が続いたりしている人は、服用するのがおすすめです。

 

ただし、服用する前にはお近くのドラッグストアや漢方薬局の薬剤師に相談してから服用するようにしましょう。

飲み方としては、食前または食間に白湯か水と一緒に服用します。

 

漢方薬名 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
服用量(成人1日) 錠剤:9錠(1錠400g)
顆粒:3包(1包1.2g)
効果・効能 ストレス、動悸、不眠、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘など

 

 

冷え性 – 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

 

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、冷え性に悩んでいる方におすすめです。

 

この漢方薬に含まれる成分には血行を促進させる働きがあり、手足などの末梢の冷えを改善したり、冷え性からくる頭痛や腰痛にも効果があります。</span<

 

飲み方としては、食前または食後に白湯か水と一緒に服用します。

 

漢方薬名 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
服用量(成人1日) 12錠(1錠400g)
効果・効能 手足の冷え、冷え性が原因の頭痛・腰痛、下痢、月経痛、しもやけ、下腹部痛など

 

 

ご自身の症状に合った漢方薬を、用法・用量を守って服用しましょう!

 

この記事では、漢方薬がどのくらいで効くのか、また、漢方薬の正しい飲み方についてご紹介しました。

再度、まとめて記載いたします。

 

  • 漢方薬の効く期間:早ければ1〜2日、通常は1〜2週間
  • 飲み方:白湯または水と一緒に服用
  • 飲むタイミング:食前(食事の30分〜1時間前)または食間(食後の2時間後)

 

もし、漢方薬を飲んで症状が改善されない場合は、飲み方が間違っているか、漢方薬の種類があなたの症状に合っていない可能性があるので注意が必要です。

 

また、漢方薬は体全体のバランスを整えるために服用するものですから、症状に合っていない場合は体に不調を起こす原因にもなりかねません。

 

服用している漢方薬の効き目が感じられない場合は、医療機関を受診するか、お近くのドラッグストア・漢方薬局の薬剤師に相談するようにしましょう。

 

 

この記事の監修薬剤師

運龍堂 佐藤貴繁

略歴

1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
     北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
     専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

電話相談

メール相談

LINE相談

2022/09/30

漢方はどのくらいで効くのか?効果が出るまでの期間や飲み方

「漢方を飲んでも全然効果を感じられない!」

 

「どのくらいの期間飲めばいいの?」

 

このような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。

漢方薬の効果は、種類や症状によって発現するタイミングが異なります。

 

また、症状に合ったものを服用することや飲むタイミングを把握しておくことも大切です。

この記事では、漢方がどのくらいで効くのか、また、漢方薬の正しい飲み方についてお伝えしますので、漢方薬の効果を実感できずに悩んでいる人はぜひチェックしてみてください。

 

漢方薬とは?

漢方薬は、漢方医学の理論に基づいて処方される薬のことです。

西洋医学の単一物質から作られる薬とは異なり、患者の症状に合わせて複数の生薬を組み合わせて作られ、体全体のバランスを整えることを目的としています。

 

西洋医学の医薬品のように不具合を起こしている体の一部に直接働きかけて治すのではなく、体質や生活習慣などから見直し、体の不調を整えることで健康にしていくのが漢方理論の特徴です。

 

そのため、病名がついていないような体の不調にもアプローチできるのが大きなメリットでもあります。

 

漢方薬の効果はどのくらいで効く?

漢方薬は、効き目が遅いと思われる方も多いかもしれませんが、種類や症状によっては、分単位で効果が出るものもあります。

 

また、遅くとも1〜2週間程度で効果が現れるのが通常です。

一般的に漢方の効果を判定する目安として1ヶ月程度とされています。

 

ただし、慢性的な症状や治すのが難しい病気の場合は、効果が現れるのに時間がかかる場合もあります。

 

もし、慢性的な症状でもなく、重い病気でもないのに効果が現れない場合は、あなたの症状に対して漢方薬の種類が合っていない可能性もあります。

 

その場合は、漢方専門の薬剤師や医療機関に相談することをおすすめします。

 

漢方はどこで買うことができる?

では、漢方はどこで買えるのでしょうか。

あまり馴染みのない人にとっては、どこで売られているのか分からないという人もいるかと思います。漢方薬を購入できる場所は、主に以下の3箇所です。

 

市販(薬局・ドラッグストア)

医療機関

漢方薬局

 

 

市販

 

漢方は、薬局やドラッグストアなどでも買うことができます。すぐに漢方薬が欲しいという人は、市販で売っているものがおすすめです。

 

ただし、市販で売られている漢方薬は、医療機関で処方されるものと比べて、成分量が50〜80%に抑えられています。

 

これは、不特定多数の人が服用しても副作用が起こりにくいようにするための対策です。

 

また、市販で売られている漢方薬は、消費者の自由な選択のもとで服用されるため、安全を考慮して1日における服用量も減らされています。

 

医療機関

 

医療機関でも、漢方を処方してもらうことができます。

医療機関で処方される漢方薬は、診察のもと処方されるので、しっかりと自分の症状に合った種類を手に入れることができます。

 

ただし、医療機関で処方される漢方薬は、健康保険上の制約によって種類や組み合わせに制限がかかってしまうのがデメリットです。

 

また、適切な漢方を処方してもらうためには、漢方専門医に診てもらう必要があります。

 

そのため、漢方専門医のいる病院で受診したり、専門医と時間の都合を合わせてもらう必要があるので注意が必要です。

 

Googleで「医療機関+漢方専門医」と検索すると、お近くの医療機関で漢方専門医が在籍している病院や、漢方を用いた診療を行っている病院を調べることができるので、事前に調べてから受診するようにしましょう。

 

 

漢方薬局

 

漢方薬局では、漢方専門の薬剤師に相談することが可能で、健康保険上の制約もないため、複数の生薬を自由に調合することが可能です。

 

そのため、ご自身の症状に合わせて柔軟に生薬の配合を調整してもらえます。

 

また、生薬のランクが高い場合が普通で、医療用では扱うことができない動物性の生薬も扱っていることが多いので、効果が高いです。

 

医療用では、1日あたりの薬の金額が決まってしまっているので、質の高い生薬を使うのが難しいです。

 

ただし、漢方薬局では健康保険が効かないため、全額自費となるので要注意です。

価格設定は1日分単位のところが多く、目安としては500円〜1,000円/日となります。

そのため、1ヶ月分の漢方薬を購入しようとすれば、15,000円〜30,000円と高額な費用となってしまうことが多いです。

 

運龍堂では、症状によって、価格はもちろん変わりますが、1ヶ月あたり、10,000円〜20,000円ぐらいの場合が多いです。

予算に応じて、処方を検討することも可能ですので、お気軽にご相談ください。

 

漢方の飲み方

漢方を飲むタイミングは、食前または食間と指定されているものがほとんどです。

しかし、食前・食間と言われても具体的にどのタイミングで服用すればいいのか疑問に思う人もいるでしょう。

ここでは、具体的な時間の目安をお伝えしますので、チェックしてみてください。

 

食前

 

食前に飲む場合は、食事の30分〜1時間前を目安に飲みましょう。

 

食間

 

食間に飲む場合は、食事が終わった2時間後に飲むようにしましょう。

あまり早く飲みすぎてしまうと、胃の中の食べ物が消化されていない場合があるので注意が必要です。

また、飲む際に胃袋を空っぽにしておきたいので、間食は控えるようにしましょう。

 

症状ごとのおすすめの漢方薬3選

ここでは、①「風邪」②「ストレス・不眠」③「冷え性」の3つの症状について、それぞれに合った漢方薬をご紹介します。

もし、現在該当の症状で悩まれている人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

風邪 – 葛根湯(かっこんとう)

 

風邪に汎用される葛根湯は有名です。葛根湯には、体温を上げる作用があり、ウィルスを退治するために有効です。

(ただし、喉からくるような風邪には、荊防敗毒散:けいぼうはいどくさんをお勧めします。運龍堂では、荊防敗毒散 を使用するケースの方が多いです。)

 

ただし、飲むタイミングとしては、風邪の引きはじめに飲むようにしましょう。

 

風邪の症状が進み、上がりすぎてしまった体温を発汗によって下げようと体が機能している時に飲んでしまうと、逆効果となってしまいます。

 

飲み方としては、食前または食間に白湯か水と一緒に服用します。

 

漢方薬名 葛根湯(かっこんとう)
服用量(成人1日) 錠剤:12錠(1錠400g)
顆粒:3包(1包1.5g)
効果・効能 風邪の引きはじめ、肩こり、鼻風邪、頭痛、筋肉痛、手や肩の痛み

 

 

ストレス、不眠 – 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

 

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、興奮を抑えたり、自律神経の働きを整える効果をもつ11種類の生薬から作られます。

そのため、緊張やストレスから疲労が溜まったり、不眠に悩んでいる人におすすめです。

 

また、一部の不調にスポットを当てて治す西洋医学の医薬品とは異なり、複数の生薬を配合し体全体のバランスを考慮して作られているため、薬の副作用で日中ぼーっとしてしまうリスクも抑えられます。

 

柴胡加竜骨牡蛎湯を服用し体調が改善されていけば、漢方薬なしでもストレスや不眠の症状は解消されるので、薬に依存してしまう心配もありません。

 

病院に行かなければいけないような症状でなくても、仕事での人付き合いに疲れていたり、試合やテストが近づき落ち着けなかったり、大事な商談を前に緊張する日が続いたりしている人は、服用するのがおすすめです。

 

ただし、服用する前にはお近くのドラッグストアや漢方薬局の薬剤師に相談してから服用するようにしましょう。

飲み方としては、食前または食間に白湯か水と一緒に服用します。

 

漢方薬名 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
服用量(成人1日) 錠剤:9錠(1錠400g)
顆粒:3包(1包1.2g)
効果・効能 ストレス、動悸、不眠、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘など

 

 

冷え性 – 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

 

当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)は、冷え性に悩んでいる方におすすめです。

 

この漢方薬に含まれる成分には血行を促進させる働きがあり、手足などの末梢の冷えを改善したり、冷え性からくる頭痛や腰痛にも効果があります。</span<

 

飲み方としては、食前または食後に白湯か水と一緒に服用します。

 

漢方薬名 当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)
服用量(成人1日) 12錠(1錠400g)
効果・効能 手足の冷え、冷え性が原因の頭痛・腰痛、下痢、月経痛、しもやけ、下腹部痛など

 

 

ご自身の症状に合った漢方薬を、用法・用量を守って服用しましょう!

 

この記事では、漢方薬がどのくらいで効くのか、また、漢方薬の正しい飲み方についてご紹介しました。

再度、まとめて記載いたします。

 

  • 漢方薬の効く期間:早ければ1〜2日、通常は1〜2週間
  • 飲み方:白湯または水と一緒に服用
  • 飲むタイミング:食前(食事の30分〜1時間前)または食間(食後の2時間後)

 

もし、漢方薬を飲んで症状が改善されない場合は、飲み方が間違っているか、漢方薬の種類があなたの症状に合っていない可能性があるので注意が必要です。

 

また、漢方薬は体全体のバランスを整えるために服用するものですから、症状に合っていない場合は体に不調を起こす原因にもなりかねません。

 

服用している漢方薬の効き目が感じられない場合は、医療機関を受診するか、お近くのドラッグストア・漢方薬局の薬剤師に相談するようにしましょう。

 

 

この記事の監修薬剤師

運龍堂 佐藤貴繁

略歴

1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
     北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
     専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任

電話相談

メール相談

LINE相談