


薬膳素材「枸杞の実(クコの実)」の5つの効能とは?

こんにちは。漢方薬剤師の山本博之です。
本日は、そのまま食べてもとっても美味しい薬膳素材、「枸杞の実(クコの実)」について解説します。
枸杞の実はナス科の植物から得られる赤い果実で、中国では「不老長寿の薬」として古くから親しまれてきました。
楊貴妃が美容のために好んで食していたとも言われ、
現代ではスーパーフードとして世界中で注目されています。
今回は、枸杞の実の5つの効能についてご紹介します。
1. 目の健康維持
ルテインやゼアキサンチンが豊富で、
目の疲れをやわらげ、視力低下を防ぐ働きがあります。
スマホやパソコンを長時間使う方に特におすすめです。
2. 免疫力向上
ビタミンCやポリフェノールによる抗酸化作用が強く、
免疫力を高める効果があります。
風邪や感染症の予防にも役立ちます。
3. アンチエイジング
高い抗酸化作用により、体の老化を防ぐ働きがあります。
肌のハリを保ち、シミやシワの予防にも効果的です。
4. 脂肪肝の改善
肝臓への脂肪蓄積を防ぎ、脂肪肝の改善に役立ちます。
その結果、肝機能の向上も期待できます。
5. 血糖値の調整
血糖値の安定化に寄与し、
糖尿病予防や生活習慣病の予防にも効果的です。
血流の改善や動脈硬化の予防にもつながります。
こんな方におすすめ
- 目の疲れが気になる方
- 風邪を引きやすく、免疫力を高めたい方
- 美容やアンチエイジングに興味がある方
- 血糖値やコレステロール値が気になる方
- 慢性的に疲れやすい方、エネルギー不足を感じる方
枸杞の実は、スープやお茶、ヨーグルトに加えるだけで、手軽に取り入れることができます。
健康と美容をサポートする万能食材として、ぜひ毎日の食事に取り入れてみてください!
以上、枸杞の実についての解説でした。
この記事の監修薬剤師
運龍堂 佐藤貴繁
略歴
1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任


