2021/05/05

前立腺肥大症

前立腺は、ぼうこうと尿道括約筋との間にある栗の実程の大きさの
臓器で精液を分泌している。60歳頃になってくると、性ホルモンの
バランス失調などの影響で、前立腺の中にこぶ状の腫れ物(腺腫)が出来、
前立腺全体が大きくなってくる。これが前立腺肥大で、60歳代の60~70%に見られる。
一種の老化現象だが、前立腺肥大の起こった人の25~30%程度は肥大が著しくなり、
頻尿や排尿障害がおこる。前立腺肥大症は、進行状況により、夜間尿・残尿感などの
症状が自覚される第1期、排尿障害が進む第2期、残尿が悪化して膀胱拡張や
腎不全が起こる第3期に分けられる。

第2期の後半以降は、西洋医学の外科的な処置が必要となる。一方、漢方薬は、
主に第2期の前半までの比較的軽症のケースに多用される。また外科的治療を行う場合でも、
症状の軽減や再発防止のためにしばしば漢方薬を併用する。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・八味地黄丸:夜間尿、排尿後不快感、冷え性、腰の脱力感
・牛車腎気丸:八味地黄丸の証で、排尿障害や浮腫が特に強い

◎体力はふつう(中間証)
・猪苓湯:排尿困難、残尿感、血尿、尿量減少、口渇
・桂枝茯苓丸:頻尿、多尿、肩こり、手足の冷え、のぼせ

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大黄牡丹皮湯:便秘、排尿困難、頻尿、排尿痛、下腹部緊張
・桃核承気湯:便秘傾向、排尿障害、手足の冷え、のぼせ

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投稿日:2021.05.05/更新日:2021.05.05

前立腺肥大症

前立腺は、ぼうこうと尿道括約筋との間にある栗の実程の大きさの
臓器で精液を分泌している。60歳頃になってくると、性ホルモンの
バランス失調などの影響で、前立腺の中にこぶ状の腫れ物(腺腫)が出来、
前立腺全体が大きくなってくる。これが前立腺肥大で、60歳代の60~70%に見られる。
一種の老化現象だが、前立腺肥大の起こった人の25~30%程度は肥大が著しくなり、
頻尿や排尿障害がおこる。前立腺肥大症は、進行状況により、夜間尿・残尿感などの
症状が自覚される第1期、排尿障害が進む第2期、残尿が悪化して膀胱拡張や
腎不全が起こる第3期に分けられる。

第2期の後半以降は、西洋医学の外科的な処置が必要となる。一方、漢方薬は、
主に第2期の前半までの比較的軽症のケースに多用される。また外科的治療を行う場合でも、
症状の軽減や再発防止のためにしばしば漢方薬を併用する。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・八味地黄丸:夜間尿、排尿後不快感、冷え性、腰の脱力感
・牛車腎気丸:八味地黄丸の証で、排尿障害や浮腫が特に強い

◎体力はふつう(中間証)
・猪苓湯:排尿困難、残尿感、血尿、尿量減少、口渇
・桂枝茯苓丸:頻尿、多尿、肩こり、手足の冷え、のぼせ

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大黄牡丹皮湯:便秘、排尿困難、頻尿、排尿痛、下腹部緊張
・桃核承気湯:便秘傾向、排尿障害、手足の冷え、のぼせ

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