2021/05/05

うつ病

うつ病は、分けも無いのに気分が沈み、何事にも悲観的になるもので、
感情や意欲の低下が目立つ病気である。うつ病は、神経症とは異なり、
自分の病気に自分で気がついていない場合が多い。また身体の活動性、
機能も著しく低下し、食欲不振、下痢、便秘、頭重感、倦怠感、肩こり、
のぼせ、生理不順、インポテンツなどの様々な身体症状を併発するのが一般的である。

うつ病の漢方治療では、まず身体的な症状を改善し、肉体的な苦痛から
患者さんを解放する。身体症状が改善されてくると、その人に備わっている
本来の自己調整能力、治癒能力が自然と機能するようになり、精神面の障害が
徐々に取り除かれる事が少なくない。
ただし、重症の人は自殺する危険性もあり、西洋薬の抗うつ剤が必要となる。
このような場合は、抗うつ剤に漢方薬を併用する。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・加味帰脾湯、温胆湯:不安、不眠、胃腸虚弱、貧血傾向、もの忘れ
・加味逍遥散、女神散:イライラ、不安感、不定愁訴
・桂枝加竜骨牡蠣湯:不安、不眠が強い。頭重、肩こり、動悸

◎体力はふつう(中間証)
・半夏厚朴湯、柴朴湯:強いうつ感、喉の違和感

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・柴胡加竜骨牡蠣湯:不安、焦燥感が強い。便秘、不眠

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投稿日:2021.05.05/更新日:2021.05.05

うつ病

うつ病は、分けも無いのに気分が沈み、何事にも悲観的になるもので、
感情や意欲の低下が目立つ病気である。うつ病は、神経症とは異なり、
自分の病気に自分で気がついていない場合が多い。また身体の活動性、
機能も著しく低下し、食欲不振、下痢、便秘、頭重感、倦怠感、肩こり、
のぼせ、生理不順、インポテンツなどの様々な身体症状を併発するのが一般的である。

うつ病の漢方治療では、まず身体的な症状を改善し、肉体的な苦痛から
患者さんを解放する。身体症状が改善されてくると、その人に備わっている
本来の自己調整能力、治癒能力が自然と機能するようになり、精神面の障害が
徐々に取り除かれる事が少なくない。
ただし、重症の人は自殺する危険性もあり、西洋薬の抗うつ剤が必要となる。
このような場合は、抗うつ剤に漢方薬を併用する。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・加味帰脾湯、温胆湯:不安、不眠、胃腸虚弱、貧血傾向、もの忘れ
・加味逍遥散、女神散:イライラ、不安感、不定愁訴
・桂枝加竜骨牡蠣湯:不安、不眠が強い。頭重、肩こり、動悸

◎体力はふつう(中間証)
・半夏厚朴湯、柴朴湯:強いうつ感、喉の違和感

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・柴胡加竜骨牡蠣湯:不安、焦燥感が強い。便秘、不眠

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