投稿日:2019.11.02/更新日:2020.03.06
秋の養生② 秋の咳にはサメの肝油(スクアレン)
秋は乾燥が強まり、一年の中でも咳が多くなる季節です。
身体の外から受ける悪さを邪(じゃ)といい、秋は乾燥によるものから燥邪(そうじゃ)といいます。
漢方の五臓に肝・心・脾・肺・腎がありますが、秋は「肺」が影響を受けやすい季節になります。
「肺」の領域は鼻や気管支などの呼吸器だけでなく肌も含みます。
秋の乾燥で咳などの風邪症状があるときには「肺」を強化してあげることが大切です。
漢方では古くから「肺」の働きを強化するのにサメの肝油を用いてきました。
サメの肝油はスクアレンが主成分であり、スクアレンはもともと体内で作られている成分です。
年齢と共に体内のスクアレンが減ってしまうことがわかっており、サメの肝油で補ってあげると肺の強化とともにアンチエイジングになります。
もともと身体の中にある成分を補うため、優しく働き安心して使うことができる一方で、咳などに対する効き目は即効性であることもスクアレンの良いところです。
乾燥して咳が続く、のどがイガイガする、喘息やアトピーのようなアレルギーがひどくなるという方はぜひサメの肝油、スクアレンを試してみてください。
この記事の監修薬剤師
運龍堂 佐藤貴繁
略歴
1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任