松葉

◎松葉の有用性
「松葉の中に含まれる成分、テルペンは動脈硬化のもととなるコレステロールを溶かすため、
血管がきれいになり、その結果、血液の流れが良くなる」と研究結果があります。
血管を柔らかくし、血管を広げる作用もあると言われております。その他、強力な抗酸化物質、
血糖効果が期待出来るグリコキーン、解毒作用のあるアピエチン酸、血管強化に役立つピタミンC、
鉄分も多く貧血にも効果があります。

このように様々な成分から成り立ちますから、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、がん、炎症、
ストレスとうつ病、痛み、呼吸器感染症など、多くの病気の予防にもなると考えられます。
加えて、最近注目されているのが、スラミンとシキミ酸です。

◎ウイルス感染・ワクチンで
注目されるスラミンとシキミ酸
スラミンには、ワクチンの副反応スパイクタンパク伝達の解毒剤
となる効能が期待されるため、最近注目を浴びています。
また抗血小板凝集作用があるため血栓ができるのを防ぎます。

シキミ酸はタミフルの構造に近く、ウイルス感染や呼吸器疾患の治療を
目的として、使用されている漢方薬に含まれています。
加えて、シキミ酸にも抗血小板凝集作用があります。

◎松葉は仙人の食べ物
また松は「松樹千年の碧」と言われ、一年中緑の葉を茂らせ、年数がたっても変わらず
私たちの目を楽しませてくれます。昔からその葉を食べると長寿になれると信じられ、
様々な活用法が伝承されて来ました。そのため、松葉は仙人の食べ物とも言われています。

◎松葉軍医の実話
仙台市に住む橋本敬三という医師は、戦時中に軍医として従軍しておりました。
戦後、ソ連に抑留され、日本の兵士と共にナホトカ収容所に収容され、兵士の
健康に関わっておりました。収容所では野菜もなく粗末な食事を摂り続けたため、
兵士のほとんどが壊血病に掛かっておりました。

壊血病は、ビタミンC不足が原因で歯茎からの出血、全身衰弱、皮膚に赤い斑点が
出るなどの症状を伴い死に至ることもある病気です。そこで、橋本医師は、兵士に作業の
帰りに松葉を取ってこらせ、その松葉を大きな釜で煮て、汁を患者に飲ませ、
壊血病だった兵士を回復させたということです。
それ以来橋本先生は「松葉軍医」と呼ばれるようになりました。

運龍堂の薬膳素材の購入はこちら
松葉　