2021/05/05
腰痛症
腰痛には、種々の原因が存在し、その原因を大別すると、
①主に筋肉・靭帯の炎症によるものや不定愁訴的な腰痛、
②ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊椎分離症、
すべり症などの骨・関節部の障害によるもの、
③内臓疾患や全身性の病気や異常によるもの等に分けられる。
①の場合、西洋医学の治療では、はっきりとした効果が
得られないことも多く、漢方治療を行うケースが増えている。
一方、②の場合は西洋薬の鎮痛剤と安静が主体となるが、
漢方薬の併用により治療効果や再発予防が高められることが多い。
ただし、重症例は、整形外科的な治療が必要となる。
その他③の場合は、原因疾患の治療を優先しなくてはならない。
◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・八味地黄丸:夜間頻尿、下腹部に力がない
・牛車腎気丸:夜間頻尿、下腹部脱力感、尿量減少、浮腫
・当帰芍薬散:疲労感、肩こり、立ちくらみ、冷え性
・桂枝加朮附湯、苓姜朮甘湯:腰痛が強い。冷え性、多汗、尿量減少
◎体力はふつう(中間証)
・疎経活血湯:疲労時や飲食後におこる腰痛
・五積散:上半身がほてり、下半身が冷える。更年期女性など
◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・葛根湯:首の後ろから肩、背中などこり。関節痛
・桃核承気湯:便秘、のぼせ、手足の冷え、顔が赤黒い
・桂枝茯苓丸:下腹部の抵抗感と圧痛。のぼせ、肩こり
①主に筋肉・靭帯の炎症によるものや不定愁訴的な腰痛、
②ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、脊椎分離症、
すべり症などの骨・関節部の障害によるもの、
③内臓疾患や全身性の病気や異常によるもの等に分けられる。
①の場合、西洋医学の治療では、はっきりとした効果が
得られないことも多く、漢方治療を行うケースが増えている。
一方、②の場合は西洋薬の鎮痛剤と安静が主体となるが、
漢方薬の併用により治療効果や再発予防が高められることが多い。
ただし、重症例は、整形外科的な治療が必要となる。
その他③の場合は、原因疾患の治療を優先しなくてはならない。
◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・八味地黄丸:夜間頻尿、下腹部に力がない
・牛車腎気丸:夜間頻尿、下腹部脱力感、尿量減少、浮腫
・当帰芍薬散:疲労感、肩こり、立ちくらみ、冷え性
・桂枝加朮附湯、苓姜朮甘湯:腰痛が強い。冷え性、多汗、尿量減少
◎体力はふつう(中間証)
・疎経活血湯:疲労時や飲食後におこる腰痛
・五積散:上半身がほてり、下半身が冷える。更年期女性など
◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・葛根湯:首の後ろから肩、背中などこり。関節痛
・桃核承気湯:便秘、のぼせ、手足の冷え、顔が赤黒い
・桂枝茯苓丸:下腹部の抵抗感と圧痛。のぼせ、肩こり