2021/05/05
月経異常・月経困難症
月経の異常というのは、広い意味では、「月経周期・出血量・
期間の異常」や「月経前緊張症」や「月経困難症」などを指す。
このうち、月経周期や期間の異常(月経不順)は、子宮や卵巣の
発育不全、子宮の病気等が影響しておこることがある。また、
心理的ストレスや環境変化などで月経周期が乱れる事もある。
「月経前緊張症」は、月経開始の3~10日まにおこるもので、情緒不安定や
頭痛、むくみ、体重増加などの症状が見られる。「月経困難症」は、
月経が始まってからおこるもので、下腹部痛や下腹部の圧迫感、膨満感、
吐き気などの症状が見られる。若い人の月経異常や月経困難症は、
ストレスなどの影響も強く、多分に心身症的な要素があるが、
中高年以上の場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因になっている事が
多いので注意がひつようである。いずれにしても、月経異常や月経困難症が
続くような時は、専門医を受診する必要がある。
何らかの原因疾患がある時は、通常は西洋医学的な治療を優先するが、
この場合も漢方薬を併用することが多い。また特別な原因疾患がない月経異常や
月経困難症には、漢方薬の単独治療がよく行われる。
◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・弓帰膠艾湯、四物湯:貧血、皮膚のシミ
・温経湯:口渇、下痢、冷え
・当帰芍薬散:軽いむくみ、めまい、耳鳴り
◎体力はふつう(中間証)
・加味逍遥散:突然上半身がほてる。不安感が強い
・温清飲:皮膚がカサカサしている。のぼせ
・桂枝茯苓丸:肌荒れ、便秘はない、むくみ
◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・通導散:不安、憂鬱感が強い
・大黄牡丹皮湯:唇が暗紫色、便秘気味、出血、充血
・桃核承気湯:顔色が赤い、のぼせ
期間の異常」や「月経前緊張症」や「月経困難症」などを指す。
このうち、月経周期や期間の異常(月経不順)は、子宮や卵巣の
発育不全、子宮の病気等が影響しておこることがある。また、
心理的ストレスや環境変化などで月経周期が乱れる事もある。
「月経前緊張症」は、月経開始の3~10日まにおこるもので、情緒不安定や
頭痛、むくみ、体重増加などの症状が見られる。「月経困難症」は、
月経が始まってからおこるもので、下腹部痛や下腹部の圧迫感、膨満感、
吐き気などの症状が見られる。若い人の月経異常や月経困難症は、
ストレスなどの影響も強く、多分に心身症的な要素があるが、
中高年以上の場合は、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因になっている事が
多いので注意がひつようである。いずれにしても、月経異常や月経困難症が
続くような時は、専門医を受診する必要がある。
何らかの原因疾患がある時は、通常は西洋医学的な治療を優先するが、
この場合も漢方薬を併用することが多い。また特別な原因疾患がない月経異常や
月経困難症には、漢方薬の単独治療がよく行われる。
◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・弓帰膠艾湯、四物湯:貧血、皮膚のシミ
・温経湯:口渇、下痢、冷え
・当帰芍薬散:軽いむくみ、めまい、耳鳴り
◎体力はふつう(中間証)
・加味逍遥散:突然上半身がほてる。不安感が強い
・温清飲:皮膚がカサカサしている。のぼせ
・桂枝茯苓丸:肌荒れ、便秘はない、むくみ
◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・通導散:不安、憂鬱感が強い
・大黄牡丹皮湯:唇が暗紫色、便秘気味、出血、充血
・桃核承気湯:顔色が赤い、のぼせ