投稿日:2020.10.01/更新日:2020.10.01
乾姜人参半夏丸カンキョウニンジンハンゲガン
①症状の激しいつわり、②嘔吐、③胃虚による手足の冷え
体力が衰え、嘔気、嘔吐のやまないつわり、胃炎、胃アトニーなどの症状に用いる。
※組成
乾姜(かんきょう):ショウガ科、温裏薬/熱
人参(にんじん):ウコギ科、補虚薬 — 補気薬/微温
半夏(はんげ):サトイモ科、化痰薬/温(有毒)
※生薬の解説
・乾姜は体内を温める。乾姜は主にお腹が温めて、冷えによって起こる腹痛、下痢、悪心、嘔吐などを治す。
・人参には、造血作用と胃酸を増加させる作用がある。また眩暈を改善する作用もある。
・半夏には中枢性の鎮嘔制吐作用、鎮咳作用がある。
この記事の監修薬剤師
運龍堂 佐藤貴繁
略歴
1977年 北海道生まれ。北海道立札幌南高等学校
北海道大学薬学部を卒業
2003年 薬剤師免許を取得
2006年 北海道大学大学院薬学研究科生体分子薬学
専攻博士後期課程を終了後、博士(薬学)取得
2011年 福祉社会法人 緑仙会理事 就任
2012年 杜の都の漢方薬局 運龍堂 開局
2013年 宮城県自然薬研究会会長 就任
2017年 宮城県伝統生薬研究会会長 就任