不眠症

不眠症とは

不眠症とは、睡眠問題が1ヶ月以上続くことで、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調が出ることを指します。
睡眠時間自体は個人差があり、不眠症は不眠そのものだけではなく「日中に不調が出現する」ことが問題です。

不眠症の症状の種類

不眠症は、入眠障害・中途覚醒・早朝覚醒・熟眠障害の4つのタイプに分けられます。
寝つきの悪い「入眠障害」、眠りが浅く途中で何度も目が覚める「中途覚醒」、早朝に目が覚めてしまう「早朝覚醒」、ある程度眠ってもぐっすり眠れたという満足感（休養感）が得られない「熟眠障害」です。

不眠症になる原因

不眠の原因はストレス・こころやからだの病気・クスリの副作用などさまざまです。
不眠が続くと、「また眠れないのではないか」という不安が強くなり、その結果、緊張状態となって、さら不眠が悪化するという悪循環に陥ります。

不眠症の改善方法

さまざまな不眠の原因を診断し、その原因を取り除くことが大切です。
また睡眠の質をあげる生活習慣も大切です。
例えば就寝・起床時間を一定にすると、睡眠の質がよくなります。
週末だけ、起きる時間を遅くなるのは、良くないです。

不眠症に効く漢方薬

漢方では、睡眠薬のように、薬ですぐに眠らせるという方法をとらず、不眠症の周辺にある身体・精神症状を少しずつ治して行きます。
睡眠薬で見られる副作用がなく、体質を改善しながら、睡眠の質をあげることが可能です。

よく使われる漢方薬

・酸棗仁湯：胸苦しい、腹部の動悸、体力虚弱
・加味帰脾湯：気力低下、胃腸虚弱、貧血
・麝香製剤：自律神経の乱れ、集中力低下、中途覚醒
・牡蠣肉製剤：ストレスによる諸症状
・桂枝加竜骨牡蠣湯：不安、のぼせ、イライラ、動悸