夜尿症(おねしょ)

夜尿症(おねしょ)とは

夜尿症（おねしょ）とは、「5歳以上で1か月に1回以上の頻度で夜間睡眠中の尿失禁を認めるものが3か月以上つづくもの」と定義されています。
おねしょがなくなるためには、おしっこの間隔が夜眠っている時間（8〜10時間）以上に伸びることが必要です。
夜尿症の子供はどちらかというと消極的で、おねしょをしていると言う潜在的な負い目の結果で、解決すれば積極的な性格になることもあります。

夜尿症の原因

夜尿症の原因、は睡眠中に膀胱がいっぱいになっても、尿意で目が覚めないことです。
また膀胱の働きが未熟であると、ある程度膀胱に尿が溜まると膀胱が勝手に収縮してしまうことがあり、これも原因の一つです。

夜尿症の改善方法

基本は、就寝前にトイレに行くことや夜間の水分摂取の制限などの生活習慣の見直しです。
これでも結果が出ない場合は、利尿剤を使って、夜間尿量を減少させたり、おねしょの直後に鳴るアラームを使用して、尿意を感じたときに起きる習慣をつける方法があります。

夜尿症に効く漢方薬

漢方では、膀胱に関係する「腎（じん）」の機能をあげる地黄（じおう）製剤や自律神経を整える麝香（じゃこう）製剤をよく使います。
また子供の体質改善でつかう小建中湯（しょうけんちゅうとう）も汎用されます。

よくつかう漢方薬

地黄製剤：体力が無く、頻尿の場合。
麝香製剤：落ち着きが無い場合。
小建中湯：夜尿症の第一選択薬。腹痛を起こす場合にも使用する。
白虎加人参湯：比較的体力があり、喉が渇き易い場合。