喘息
喘息とは
気管支喘息は、気管や気管支などの気道が何らかの原因によって過敏反応するようになり、発作性に気道が急激に収縮して狭まり、呼吸困難に陥る病気です。
発作が収まれば、気道はもとの状態に戻ります。
喘息になる原因
アレルギーなど、体質によっておこるものは、アトピー性喘息と呼ばれます。
また風邪や気管支炎、大気汚染など、外部からの要因でおこるものは、感染性喘息と呼ばれます。
どちらのタイプでも、心理的な要因がかなり絡んでいるため、「喘息は心身症の一種である」と捉える事も出来ます。
喘息の改善方法
激しい喘息発作が見られる場合は、生命の危険もあるため、気管支炎拡張剤やステロイド剤などの速攻的な西洋薬による治療を優先する。
また軽い喘息発作が決まった時間におこるような場合は、漢方薬の単独か西洋薬と漢方薬の併用療法を行う。
喘息に効く漢方薬
漢方では、体質改善を目的とした神秘湯(しんぴとう)、発作時に使用する麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)がよく使われます。
特に神秘湯は本来は小児喘息の体質改善で有名な処方ですが、品質の良い神秘湯を使用することで、大人でも効果をあげることが多いです。
また呼吸が苦しい場合に鮫玉(スクアレン製剤)を使うと効果的です。
スクアレン製剤は、血中の酸素濃度をあげるため、アスリートでも使用されるものです。
よく使われる漢方
・神秘湯:咳や喘息で呼吸困難
・小青竜湯:喘鳴、倦怠感、発熱、頭重感
・麻杏甘石湯、大青竜湯:喘鳴、呼吸困難、口渇、発汗、悪寒
・苓桂姜味辛夏仁湯:水溶性鼻汁、冷え性、疲労感、胃腸虚弱
・麻黄附子細辛湯:老人、虚弱体質、悪寒、喉の痛み、多尿
・五虎湯:主に小児の喘息。呼吸困難、口渇、発汗
・麦門冬湯:激しい咳、大量の膿性痰。疲れ易い
・清肺湯、滋陰至宝湯:多量の膿性痰。喉の痛みや違和感。声枯れ
・鮫玉(スクアレン製剤):血中の酸素濃度低下に対応