生理不順とは

生理不順は、ストレスや疲労、過剰な運動などによるホルモンバランスの乱れが大きな要因です。理想的な生理周期は、28日前後であり、21日よりも短い、もしくは35日以上長い周期が続く場合は、卵巣の機能異常などの可能性があるため対応が必要です。

生理不順の症状の種類

生理周期が39日以上の月経を「稀発（きはつ）月経」、周期24日以下の月経を「頻発月経」と呼びます。いずれも卵巣機能が低下することによるホルモンバランスの乱れが原因だと考えられています。また月経期間が８日以上続く月経を、「過長月経」と呼び、黄体機能が低下していることが主な原因です。一方で、月経が２日以内で終わってしまうことを「過短月経」と呼び、ホルモンバランスの乱れや子宮内膜が厚くならないこと、子宮の発育不全などが原因だと考えられています。

生理不順になる原因

主な原因は、女性ホルモンの乱れによるものです。このホルモンバランスの乱れの原因は様々であり、ストレスや無理なダイエット、過剰な運動、不規則な生活などがあげられます。また子宮や卵巣、甲状腺などの病気が原因となることもあります。

生理不順に効く漢方薬

漢方薬には、ホルモンバランスバランスを改善するものがあります。最もよく使用するのが、鹿の角である鹿茸（ろくじょう）です。鹿茸は性ホルモンを分泌する副腎の機能を改善することで、女性ホルモンのバランスを整えます。この副腎はストレスに弱く、ストレスによって、ホルモンバランスが崩れます。鹿茸はこのストレスによる副腎の機能低下にも対応できます。加えてトナカイの角は黄体ホルモンの材料となるため、特に高温期に乱れる時に使用します。

また漢方の考え方では、「血（けつ）」が不足すると生理周期が長くなるため、周期が長い場合は補血（ほけつ）を行います。