問診(もんしん)
「問診(もんしん)」は、漢方において患者の症状や病歴、体質などについて詳細な情報を収集するためのインタビューのことを指します。
問診は、患者の状態を把握し、適切な診断と処方を行うために欠かせない手法です。
以下に「問診」の特徴や目的について説明します:
1. 患者の情報収集:問診は、患者から直接症状や体の変化、体調の変化などの情報を収集する方法です。
漢方医学では、患者の声や表情、体感などから病態を把握し、体内のバランスやエネルギーの状態を判断することが重要です。
2. 症状や病歴の詳細な把握:問診では、症状の出現の経緯や状態の変化、痛みの程度や部位、体の不調の特徴など、患者の症状や病歴について詳細な情報を収集します。
これにより、病気の原因や状態、体質などを把握し、適切な診断と処方を行うための情報を得ることができます。
3. 体質や生活環境の調査:問診では、患者の体質や生活環境についても詳細に調査します。
体質の特徴や気質、生活習慣、食事、睡眠など、患者の日常生活に関連する情報を収集します。
これにより、個々の患者の特徴や体質に合わせた処方や生活指導を行うことが可能となります。
問診は漢方における重要な診断手法であり、症状や体質を総合的に評価するための基礎となります。
問診によって得られた情報をもとに、漢方の専門家は個々の患者に適した診断や処方を行い、体内のバランスを調整し健康を促すことを目指します。