気滞（きたい）

気滞（きたい）は、漢方における用語の一つで、気の流れが滞っている状態を指します。

気は身体内を巡るエネルギーであり、健康な状態ではスムーズに流れて全身に栄養や情報を運びます。

しかし、さまざまな原因により気の流れが滞ると、身体のバランスが崩れ、さまざまな症状が現れる可能性があります。

気滞の症状は個人によって異なりますが、一般的な症状としては以下のようなものが挙げられます： 体の部位や組織の膨満感や圧迫感 痛みや不快感（特に拘縮感や重苦しさといった痛み） 消化不良や胃腸の不快感（胃もたれや腹部膨満感） 頭痛やめまい、頭重感 不眠や不安感、イライラ感 生理痛や月経不順などの婦人科症状 疲労感や倦怠感、運動能力の低下 気滞の原因はさまざまですが、ストレス、不規則な食生活、不適切な運動、身体的な衝撃やけが、感情の抑圧などが関与することがあります。

また、気滞は他の症状とも関連しており、例えば消化器系の気滞が胃痛や便秘を引き起こすこともあります。

漢方では、気滞を改善するために、気の流れを促進し、滞りを解消する漢方薬や手法が使用されます。

漢方薬では、気を活性化する作用や気の流れをスムーズにする作用を持つ植物成分を配合した薬が使用されることがあります。また、鍼灸や按摩、適切な運動なども気滞の改善に役立つ方法です。