経絡(けいらく)
「経絡」(けいらく)は、身体内を巡るエネルギーや情報の通路を指します。
経絡は、経脈(けいみゃく)とも呼ばれることがあります。
経絡は、経脈や経気、経筋などの要素で構成され、全身を縦横に網の目のように走っています。経絡の中を通るエネルギーは「気(き)」と呼ばれ、体内の機能や組織に栄養や情報を運ぶ役割を担っています。
漢方医学では、経絡の通り道には経穴(けいけつ)と呼ばれる特定のポイントが存在し、これらの経穴を刺激することで経絡のエネルギーの流れを調整することが行われます。
経穴への刺激は鍼灸などの手法を用いて行われ、身体のバランスを整えたり、症状の改善を促すことが期待されます。 経絡の理論に基づく治療法としては、経絡を通じて体内のエネルギーや情報のバランスを整えることが重要視されます。経絡の流れが滞ったり、エネルギーのバランスが乱れることで症状が現れると考えられています。
経絡療法にはさまざまな手法や技法があります。
代表的なものとしては、鍼灸療法が挙げられます。
鍼灸では、経絡上の特定の経穴に細い針を刺入することで、経絡のエネルギーの流れを調整し、身体のバランスを整える効果が期待されます。
他にも、按摩(あんま)や指圧、ツボ押し、カイロプラクティック、マッサージなどの手法が経絡療法に使用されることがあります。
これらの手法は、経絡や経穴に対して圧や刺激を加えることで、エネルギーの流れを調整し、身体のバランスを整える効果が期待されます。