風(ふう)
「風(ふう)」は、漢方において自然界の気象現象としての風とは異なり、体内における一種の病因や病態を指します。
風は他の病因や要素と結びついて様々な症状を引き起こし、体内のバランスを乱す可能性があります。
風は外から体内に侵入し、体内の経絡や組織を通って症状を発生させるとされています。
風の性質は移動性や変化性があり、突然現れたり一時的な症状を引き起こすことがあります。
風の特徴的な症状には以下のようなものがあります。
1. 発作的な症状:風は急に発生し、症状も急速に変化する傾向があります。
例えば、突然の発熱、寒気、身体の痛み、関節の腫れなどが見られます。
2. 移動性の症状:風は体内を移動しやすく、異なる部位に症状が現れることがあります。
例えば、頭痛や肩こりが一時的に現れたり、関節炎の痛みが移動することがあります。
3. 変化性の症状:風は症状が変化しやすく、一時的に現れたり消失したりすることがあります。
例えば、突発的な発疹やかゆみ、目のかすみ、頭の重さなどが風の症状とされています。