腹満(ふくまん)
「腹満(ふくまん)」は、漢方で使われる用語であり、腹部が満たされた感じや膨満感を指します。
一般的には、食後に腹部が張りや圧迫感を感じる状態を指しますが、漢方ではその他の腹部の不快感や消化不良にも使われることがあります。
腹満の主な原因は、消化器官の機能障害や消化不良です。
消化器官の働きが低下したり、食べ物がうまく消化吸収されなかったりすることで、腹部に溜まった感じや圧迫感が生じます。
腹満の症状は、以下のようなものがあります:
1. 膨満感:腹部が張った感じがあり、服やベルトがきつく感じることがあります。
2. 圧迫感:腹部が圧迫されているような感覚があります。
3. 不快感:腹部が重く不快に感じられ、食欲不振や吐き気を伴うこともあります。
4. 便秘:腸の運動が低下し、排便が困難になることがあります。
腹満の改善には、漢方薬が使用されることがあります。
具体的な処方は、腹満の原因や症状によって異なりますが、一般的には消化機能を促進し、腹部の不快感を和らげる効果が期待される漢方薬が使用されます。
例えば、救心製薬の「片仔黄(へんしこう)」、「柴胡加竜骨牡蠣湯」(さいこかりゅうこつぼれいとう)や「大建中湯」(だいけんちゅうとう)などが一般的な処方です。
これらの漢方薬は、消化機能を調整し、腹部の不快感や膨満感を緩和する効果があります。