白苔（はくたい）

「白苔（はくたい）」とは、舌の表面に見られる舌苔（ぜったい）の一種であり、舌の上に白色の苔（かい）が付着している状態を指します。

舌苔は舌の表面に形成される薄い膜状のものであり、体のバランスや健康状態を反映するとされています。

白苔が舌に見られる場合、漢方では体内のバランスや健康状態に変化があることを示唆するサインとされています。

具体的には、以下のような意味があります。

1. 内熱の表示：白苔が舌に付着している状態は、体内に内熱や炎症があることを示唆することがあります。

内熱は体のバランスが乱れ、体温が上昇している状態を指します。

2. 消化不良や胃の不調：白苔が舌に付着している場合、消化不良や胃の不調と関連していることがあります。

胃の消化機能が低下している場合や胃の不調がある場合に見られることが多いです。

3. 免疫力の低下：白苔の出現は免疫力の低下や体の抵抗力の弱まりを示すこともあります。

体の防御機能が低下しているため、風邪や感染症などにかかりやすくなることがあります。

白苔が出現する原因はさまざまであり、食生活や生活習慣、ストレスなどが関与することがあります。

漢方薬では、白苔の状態に合わせて体内のバランスを整えるための処方が行われることがあります。

ただし、舌の状態や舌苔の色は一つの指標であり、他の症状や体の状態と総合的に判断する必要があります。