中風(ちゅうふう)
「中風(ちゅうふう)」は、漢方において、脳血管障害や脳神経に関連する病気や症状を指します。
一般的には、脳卒中や脳梗塞などの状態を含みます。
「中風」という言葉は、文字通りには「風の中にある」という意味ですが、ここでの「風」は、漢方医学における外邪(がいじゃ)の一種を指します。
外邪とは、気候や環境の変化などが原因で体内に侵入し、健康に影響を及ぼすとされるものです。
中風の主な症状としては、
以下のようなものがあります:
1. 顔面の片側の麻痺やしびれ
2. 片側の手足の力が入りにくくなる
3. 言葉がうまく話せない、理解力や判断力が低下する
4. 頭痛やめまい、ふらつき
5. 高血圧や動脈硬化などの徴候 中風は、体内の気血の循環障害や気の乱れによって引き起こされると考えられています。
治療の目的は、血行を改善し、気の流れを調整することです。漢方薬では、血行促進や気の安定化に効果がある生薬や処方が使用されることがあります。