心火(しんか)
「心火(しんか)」は、漢方において、心臓が過度に興奮し、体内に熱を発生させる状態を指します。
心火の特徴としては、以下のようなものが挙げられます:
1. 焦燥感:不安やイライラ、焦りなどの心の状態が現れ、落ち着かない感じがあります。
2. 不眠:入眠困難や眠りが浅く、熟睡感を得られないことがあります。
3. 口内炎や舌の炎症:口内や舌が荒れ、痛みや炎症を伴うことがあります。
4. 動悸:心臓が速く鼓動する感覚があり、落ち着かない心拍が現れます。
心火の改善には、心の興奮を抑え、心身のバランスを整えることが重要です。
漢方薬では、心火の状態に合わせて、心の落ち着きを促す生薬や処方が使用されることがあります。
具体的な処方は症状や個人の体質によって異なりますが、代表的なものとしては「蟾酥(せんそ)製剤」である律鼓心(りっこしん)などがあります。