不正性器出血

不正性器出血とは

膣や子宮、卵巣などの病気、ホルモンバランスの乱れなどによって、生理期間以外に出血することです。原因により、呼び方が変わり、「器質性出血」、「機能性出血」、「中間期出血」などがあります。

不正性器出血の症状の種類

膣や子宮、卵巣などの病気が原因となっている不正出血を「器質性出血」、特定の病気などの原因がなくホルモンバランスの乱れで起こる出血を「機能性出血」と呼びます。また、排卵期に、卵胞ホルモンの分泌が一時的に低下するために起こる出血を「中間期出血」と呼びます。

不正性器出血になる原因

「器質性出血」に関係する代表的な病気には、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がん、子宮体がん、などがあります。「機能性出血」は、女性ホルモンの分泌に関与する脳下垂体や卵巣、副腎など機能低下が関与します。そのため、ホルモンバランスが乱れやすい思春期や更年期に起こりやい症状です。「中間期出血」は上記の通り、卵胞ホルモンの分泌が一時的に低下することが原因です。

不正性器出血の改善方法

特定の病気がある場合は、その病気の治療が中心となります。
またホルモンバランスの場合は、経過観察する場合が多いですが、症状が続く時は、女性ホルモンの内服薬で治療します。

不正性器出血に効く漢方薬

漢方薬では、当帰（とうき）が入っているものを使用します。中でも当帰芍薬散で結果が出る場合が多いです。注意点としては、当帰芍薬散の質です。当帰芍薬散のように「〇〇散」と終わるものは、生薬を粉末にして、そのまま服用するのが本来の形です。しかしながら、市販品では、「当帰芍薬散料エキス」という、一度煎じてから水分を飛ばしたインスタントコーヒーのようになっているものが多いです。当帰は揮発性の高い成分を多いため、当帰芍薬散については、本来の散剤として服用すると効果が全く違います。そのため、運龍堂では、本来の散剤である当帰芍薬散を使用します。