養生薬
妊娠中に合う養生薬とは
妊娠により、自分だけに使用していた栄養(漢方で言うところの気血水)が胎児に供給されることで、不調が起こることもあります。
したがって、胃腸を整え、栄養を補給することを漢方でお手伝いします。またつわりなどの症状にも対応します。
養生薬に合う症状
つわりは、妊娠5〜6週頃から感じる吐き気や食欲不振、頭痛、悪心の症状を指します。
また特に重症のつわりは、妊娠悪阻と呼ばれます。
養生薬が必要になる原因
つわりや妊娠悪阻の西洋医学的な原因ははっきり判っていないですが、
漢方では、主に「水」や「血」のバランスの乱れによっておこると考えます。
そして「水」や「血」を是正する処方を用いる事で、優れた治療効果を得ています。
妊娠中の体調変化の改善方法
最も必要なのは食事の管理です。食欲不振が出た時は早めの対応が必要です。
また肉体的にも精神的にも様々な問題が起こりやすいです。
そして妊娠期間中の問題に対しては、漢方が非常に得意です。
妊娠中に効く漢方薬
栄養補給には、牡蠣肉エキスやスピルリナがよく使われます。
牡蠣肉エキスには脳の酸化ストレスを除くことで、自律神経と整えます。
食欲不振には、六君子湯(りっくんしとう)、つわりの症状が出た場合は、乾姜人参半夏丸(かんきょうにんじんはんげがん)が汎用される処方です。
いずれも胃腸の水分代謝を上げて、消化を促します。
牡蠣肉エキス:ミネラルが豊富で、ストレス対策にも。
スピルリナ:幅広い栄養補充に。貧血対策にも。
小半夏茯苓湯:激しい嘔吐やつわりが認められる場合。
乾姜人参半夏丸:つわりが続き、体力を消耗している場合。
六君子湯:食欲不振