2020/06/18

紫根(しこん)について

紫根(しこん)は2,000年の昔から親しまれた優れた薬効をもつ生薬(しょうやく)です。


生薬とは「薬を生むもの」で、漢方処方に含まれる一つ一つの素材のこといいます。



今日とりあげる紫根もその一つで、紫根だけでもたくさんの効能があります。



【紫根の薬効】

字の通り、ムラサキの根を乾燥させたものを紫根といい、古くから漢方薬の原料として親しまれてきました。


紫根は様々な薬理作用が認められており、内臓に入り込んだ邪気を除き、正気を増す働きがあります。



邪気は身体に悪い気で、正気は身体に良い気をいいます。



また、身体の力を補い、諸種の排泄機能を調えたり水分代謝を改善します。



したがって、腫れものや痛みを伴う病気に使われてきました。



【ムラサキはどんな植物か】

紫根は染め物にも利用されます。紫根で染められた「紫」は昔から最も高貴な色として扱われてきました。


ムラサキはムラサキ科の多年草でやや乾燥した丘陵(きゅうりょう)や陸地に自生しています。丘陵とは多数の丘が連続して存在している所をいいます。



初夏になると小さな白い花を咲かせます。高さは40~70㎝程度まで成長します。



古来、日本にも自生しており、染料や薬用として大変珍重されていました。



高貴な色として知られる紫色はこのムラサキの根の成分です。



【絶滅危惧種】

国内で自生しているものは絶滅危惧種に指定されており、栽培も困難とされています。


日本の漢方メーカーの中にはこのムラサキの栽培に成功したところもあります。



【万葉集にも詠まれるムラサキ】

ムラサキは万葉集にも10首ほど詠まれ、ムラサキそのものを詠んだものと紫色のイメージを詠んだものがあります。


奈良時代においては最も高貴な色とされ、尊い人々の衣装の色として、また、おめでたい色や愛情の色として多くの人に親しまれていました。

紫根の薬効

まとめ

紫根は様々な薬理作用が認められており、内臓に入り込んだ邪気を除き、正気を増す働きがあります。


邪気は身体に悪い気で、正気は身体に良い気をいいます。



また、身体の力を補い、諸種の排泄機能を調えたり水分代謝を改善します。



したがって、腫れものや痛みを伴う病気に使われてきました。

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投稿日:2020.06.18/更新日:2020.06.18

紫根(しこん)について

紫根(しこん)は2,000年の昔から親しまれた優れた薬効をもつ生薬(しょうやく)です。


生薬とは「薬を生むもの」で、漢方処方に含まれる一つ一つの素材のこといいます。



今日とりあげる紫根もその一つで、紫根だけでもたくさんの効能があります。



【紫根の薬効】

字の通り、ムラサキの根を乾燥させたものを紫根といい、古くから漢方薬の原料として親しまれてきました。


紫根は様々な薬理作用が認められており、内臓に入り込んだ邪気を除き、正気を増す働きがあります。



邪気は身体に悪い気で、正気は身体に良い気をいいます。



また、身体の力を補い、諸種の排泄機能を調えたり水分代謝を改善します。



したがって、腫れものや痛みを伴う病気に使われてきました。



【ムラサキはどんな植物か】

紫根は染め物にも利用されます。紫根で染められた「紫」は昔から最も高貴な色として扱われてきました。


ムラサキはムラサキ科の多年草でやや乾燥した丘陵(きゅうりょう)や陸地に自生しています。丘陵とは多数の丘が連続して存在している所をいいます。



初夏になると小さな白い花を咲かせます。高さは40~70㎝程度まで成長します。



古来、日本にも自生しており、染料や薬用として大変珍重されていました。



高貴な色として知られる紫色はこのムラサキの根の成分です。



【絶滅危惧種】

国内で自生しているものは絶滅危惧種に指定されており、栽培も困難とされています。


日本の漢方メーカーの中にはこのムラサキの栽培に成功したところもあります。



【万葉集にも詠まれるムラサキ】

ムラサキは万葉集にも10首ほど詠まれ、ムラサキそのものを詠んだものと紫色のイメージを詠んだものがあります。


奈良時代においては最も高貴な色とされ、尊い人々の衣装の色として、また、おめでたい色や愛情の色として多くの人に親しまれていました。

紫根の薬効

まとめ

紫根は様々な薬理作用が認められており、内臓に入り込んだ邪気を除き、正気を増す働きがあります。


邪気は身体に悪い気で、正気は身体に良い気をいいます。



また、身体の力を補い、諸種の排泄機能を調えたり水分代謝を改善します。



したがって、腫れものや痛みを伴う病気に使われてきました。

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