2020/06/24

紫根製剤(しこんせいざい)について

【紫根(しこん)を含む処方のご紹介】
漢方薬は私たちの身体に備わっている「自然治癒力」を引き出す働きがあります。

よく耳にする「滋養強壮」とはこの自然治癒力をしっかりと働かせて健康を保持させることをいいます。

紫根を含む処方は主に炎症のある疾患に使うことが多いのですが、毎日のなかなか取れない疲れを取るのにも効果的です。

【運龍堂で扱う紫根製剤】
運龍堂では紫根を含む8つの素材でできた滋養強壮に用いる処方があります。

含む生薬は紫根、当帰(とうき)、朝鮮人参、黄耆(おうぎ)、ヨクイニン、甘草(かんぞう)、十薬(じゅうやく)、センキュウです。

紫根は以前のブログでもご紹介した通り、内臓に入り込んだ邪気を除き、正気を増し、身体の力を補い、諸種の排泄作用を調え、水の巡りも良くします。

したがって腫れものや痛み対してよく使われます。

さらに紫根には血熱を除いたり、解毒、解熱、消炎作用が認められています。

運龍堂ではこれらの効能から紫根製剤は「炎症」の疑いのある疾患によく用います。

【生薬解説】

「当帰」:生薬名から効能がわかる素材は珍しく、当帰はその中の一つになります。婦人科関連の幅広い病気に用いられ、子宝でも活躍する生薬です。

名前の由来も病気で不妊になってしまい実家に帰された女性が、当帰を使うことで妊娠できる元気な体になって家に「当(まさ)に帰る」ことができるという経験によります。

当帰は補血の働きがあり、貧血の方から血液循環が悪い方にも使いたい生薬です。

「朝鮮人参」:神農本草経には上品(じょうほん)として記載され、長く服用することで寿命を全うできるとされる滋養強壮素材です。

五臓すべてを補うと言われており、身体の内側の強化に有効です。

胃腸を強化し新陳代謝を高めてくれます。

「黄耆」:ニンジンが体内の臓器の気を補うのに対しオウギは体表の気を補う作用があるとされ併用することで補気作用が増強されます。強壮・利尿・止汗・血圧降下などの働きがあり、水分代謝を調え、肌を美しく、むくみを取ります。
「ヨクイニン」:水いぼの治療で有名な生薬であり、美肌でもよく用いられます。利尿、消炎、鎮痛、排膿、強壮などの作用があるとされ浮腫や筋肉痛、関節痛、虫垂炎、ニキビなどにも応用されています。

「甘草」:名前の通り甘い味のする生薬です。グリチルリチン酸を主要成分とし抗炎症などの作用があります。緊張を緩和させ、鎮痛・鎮痙・鎮咳・解毒などにも使います。多くの漢方処方に含まれており、諸薬を調和すると言われています。

「十薬」:花が咲く時期の地上部を用います。十の薬効を持つと言われており、それが名前の由来になっています。解毒を中心に抗菌や利尿作用が知られています。

「センキュウ」:漢方の世界では当帰と並んで婦人科領域でよく使われる生薬です。当帰と合わせて当川薬(とうせんやく)と呼ばれます。当帰は血を補うのに対してせんきゅうは血を巡らせる働きがあります。鎮静のほか抗炎症作用もあります。

運龍堂ではこれらの八つの素材を合わせた紫根製剤は「虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え性、発育期などの滋養強壮」として用いています。

紫根製剤をよく使うとき

まとめ

運龍堂ではこれらの効能から紫根製剤は「炎症」の疑いのある疾患によく用います。

また、疲れに対しても非常によく効くことがわかっています。

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投稿日:2020.06.24/更新日:2021.05.07

紫根製剤(しこんせいざい)について

【紫根(しこん)を含む処方のご紹介】
漢方薬は私たちの身体に備わっている「自然治癒力」を引き出す働きがあります。

よく耳にする「滋養強壮」とはこの自然治癒力をしっかりと働かせて健康を保持させることをいいます。

紫根を含む処方は主に炎症のある疾患に使うことが多いのですが、毎日のなかなか取れない疲れを取るのにも効果的です。

【運龍堂で扱う紫根製剤】
運龍堂では紫根を含む8つの素材でできた滋養強壮に用いる処方があります。

含む生薬は紫根、当帰(とうき)、朝鮮人参、黄耆(おうぎ)、ヨクイニン、甘草(かんぞう)、十薬(じゅうやく)、センキュウです。

紫根は以前のブログでもご紹介した通り、内臓に入り込んだ邪気を除き、正気を増し、身体の力を補い、諸種の排泄作用を調え、水の巡りも良くします。

したがって腫れものや痛み対してよく使われます。

さらに紫根には血熱を除いたり、解毒、解熱、消炎作用が認められています。

運龍堂ではこれらの効能から紫根製剤は「炎症」の疑いのある疾患によく用います。

【生薬解説】

「当帰」:生薬名から効能がわかる素材は珍しく、当帰はその中の一つになります。婦人科関連の幅広い病気に用いられ、子宝でも活躍する生薬です。

名前の由来も病気で不妊になってしまい実家に帰された女性が、当帰を使うことで妊娠できる元気な体になって家に「当(まさ)に帰る」ことができるという経験によります。

当帰は補血の働きがあり、貧血の方から血液循環が悪い方にも使いたい生薬です。

「朝鮮人参」:神農本草経には上品(じょうほん)として記載され、長く服用することで寿命を全うできるとされる滋養強壮素材です。

五臓すべてを補うと言われており、身体の内側の強化に有効です。

胃腸を強化し新陳代謝を高めてくれます。

「黄耆」:ニンジンが体内の臓器の気を補うのに対しオウギは体表の気を補う作用があるとされ併用することで補気作用が増強されます。強壮・利尿・止汗・血圧降下などの働きがあり、水分代謝を調え、肌を美しく、むくみを取ります。
「ヨクイニン」:水いぼの治療で有名な生薬であり、美肌でもよく用いられます。利尿、消炎、鎮痛、排膿、強壮などの作用があるとされ浮腫や筋肉痛、関節痛、虫垂炎、ニキビなどにも応用されています。

「甘草」:名前の通り甘い味のする生薬です。グリチルリチン酸を主要成分とし抗炎症などの作用があります。緊張を緩和させ、鎮痛・鎮痙・鎮咳・解毒などにも使います。多くの漢方処方に含まれており、諸薬を調和すると言われています。

「十薬」:花が咲く時期の地上部を用います。十の薬効を持つと言われており、それが名前の由来になっています。解毒を中心に抗菌や利尿作用が知られています。

「センキュウ」:漢方の世界では当帰と並んで婦人科領域でよく使われる生薬です。当帰と合わせて当川薬(とうせんやく)と呼ばれます。当帰は血を補うのに対してせんきゅうは血を巡らせる働きがあります。鎮静のほか抗炎症作用もあります。

運龍堂ではこれらの八つの素材を合わせた紫根製剤は「虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振、血色不良、冷え性、発育期などの滋養強壮」として用いています。

紫根製剤をよく使うとき

まとめ

運龍堂ではこれらの効能から紫根製剤は「炎症」の疑いのある疾患によく用います。

また、疲れに対しても非常によく効くことがわかっています。

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