2021/05/05

肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)

肩関節周囲炎は、肩関節の腱が老化して傷つき、肩の関節部に
炎症が起こる病気である。40〜60歳頃に発症する事が多いため、
五十肩や四十肩などとも呼ばれる。典型的な場合は、強い炎症と痛みが
起こる急性期を得て、炎症部位が癒着し、肩関節がこわばって、運動障害を
起こす慢性期に移行する。急性期の症状は、通常は2〜4週間程度で治まる。
しかし、慢性期のこわばりや運動障害はしばしば半年〜1年くらい続く。

肩関節周囲炎の治療では、漢方薬が優れた効果を示す。
肩関節周囲炎の漢方治療は、肩の痛みを和らげ、治癒を促進するもので、
急性期だけではなく、慢性期にも治療効果が得られる。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・桂枝加朮附湯:慢性化してかなり経過。発汗、尿量減少
・五積散:上半身がほてり、下半身が冷える人の五十肩

◎体力はふつう(中間証)
・桂枝二越脾湯:比較的急性の痛み、頭痛、発汗
・麻杏薏甘湯:慢性化してかなり経過。のぼせ、肌荒れ
・二朮湯:肩の痛み。実証〜虚証まで有効
・薏苡仁湯:慢性で治りにくい肩の痛み
・芍薬甘草湯:急激な痛みに頓服的に使用。けいれん性疼痛

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・葛根湯:うなじ、肩、背中などが硬くこって痛む
・桃核承気湯:肥満体で便秘する人の五十肩

電話相談

メール相談

LINE相談

投稿日:2021.05.05/更新日:2021.05.05

肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)

肩関節周囲炎は、肩関節の腱が老化して傷つき、肩の関節部に
炎症が起こる病気である。40〜60歳頃に発症する事が多いため、
五十肩や四十肩などとも呼ばれる。典型的な場合は、強い炎症と痛みが
起こる急性期を得て、炎症部位が癒着し、肩関節がこわばって、運動障害を
起こす慢性期に移行する。急性期の症状は、通常は2〜4週間程度で治まる。
しかし、慢性期のこわばりや運動障害はしばしば半年〜1年くらい続く。

肩関節周囲炎の治療では、漢方薬が優れた効果を示す。
肩関節周囲炎の漢方治療は、肩の痛みを和らげ、治癒を促進するもので、
急性期だけではなく、慢性期にも治療効果が得られる。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・桂枝加朮附湯:慢性化してかなり経過。発汗、尿量減少
・五積散:上半身がほてり、下半身が冷える人の五十肩

◎体力はふつう(中間証)
・桂枝二越脾湯:比較的急性の痛み、頭痛、発汗
・麻杏薏甘湯:慢性化してかなり経過。のぼせ、肌荒れ
・二朮湯:肩の痛み。実証〜虚証まで有効
・薏苡仁湯:慢性で治りにくい肩の痛み
・芍薬甘草湯:急激な痛みに頓服的に使用。けいれん性疼痛

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・葛根湯:うなじ、肩、背中などが硬くこって痛む
・桃核承気湯:肥満体で便秘する人の五十肩

電話相談

メール相談

LINE相談