2021/05/05

中耳炎

中耳炎は、鼓膜より内側の中耳が炎症を起こすもので、急性型と慢性型に大別される。
このうち急性中耳炎は、細菌性で、しばしば風邪やはしかに続いて起こる。
聴力を失う恐れもあり、早期に抗生物質や消炎剤による速攻的な治療が必要である。
また慢性中耳炎には、急性中耳炎が再発して慢性化し、鼓膜に孔が開いたりするタイプや、
中耳腔に粘液がたまる滲出性中耳炎などがある。滲出性中耳炎は子供多く、近年増加傾向にある。
難聴などの症状を伴うが、あまり自覚症状がなく、はっきりとした原因も判っていない。

滲出性中耳炎の西洋学的治療では、中耳腔にたまった粘液を溶かす薬などを使うが、
効果が不十分な事も多く、外科的治療を併用する場合もある。
漢方治療の対象となるのは比較的軽度の慢性中耳炎である。
特に滲出性中耳炎の外科的治療を嫌がる子供などには、漢方治療が効果的である。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・柴胡桂枝乾姜湯:上腹部の弱い抵抗と圧痛。腹部の動悸、口渇
・黄耆建中湯:虚弱体質、寝汗、食欲不振、息切れ、疲労感

◎体力はふつう(中間証)
・柴胡桂枝湯:上腹部の軽い抵抗と圧痛、のぼせ、肩こり
・柴苓湯:腹部の苦満感や膨満感。むくみ、口渇、悪心
・小柴胡湯、参蘇飲: 大柴胡湯の症状で、口中の苦み

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大柴胡湯:上腹部の軽い抵抗や圧痛、便秘、肩こり、焦燥
・防風通聖散:肥満体、便秘、のぼせ、肩こり、高血圧

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投稿日:2021.05.05/更新日:2021.05.05

中耳炎

中耳炎は、鼓膜より内側の中耳が炎症を起こすもので、急性型と慢性型に大別される。
このうち急性中耳炎は、細菌性で、しばしば風邪やはしかに続いて起こる。
聴力を失う恐れもあり、早期に抗生物質や消炎剤による速攻的な治療が必要である。
また慢性中耳炎には、急性中耳炎が再発して慢性化し、鼓膜に孔が開いたりするタイプや、
中耳腔に粘液がたまる滲出性中耳炎などがある。滲出性中耳炎は子供多く、近年増加傾向にある。
難聴などの症状を伴うが、あまり自覚症状がなく、はっきりとした原因も判っていない。

滲出性中耳炎の西洋学的治療では、中耳腔にたまった粘液を溶かす薬などを使うが、
効果が不十分な事も多く、外科的治療を併用する場合もある。
漢方治療の対象となるのは比較的軽度の慢性中耳炎である。
特に滲出性中耳炎の外科的治療を嫌がる子供などには、漢方治療が効果的である。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・柴胡桂枝乾姜湯:上腹部の弱い抵抗と圧痛。腹部の動悸、口渇
・黄耆建中湯:虚弱体質、寝汗、食欲不振、息切れ、疲労感

◎体力はふつう(中間証)
・柴胡桂枝湯:上腹部の軽い抵抗と圧痛、のぼせ、肩こり
・柴苓湯:腹部の苦満感や膨満感。むくみ、口渇、悪心
・小柴胡湯、参蘇飲: 大柴胡湯の症状で、口中の苦み

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大柴胡湯:上腹部の軽い抵抗や圧痛、便秘、肩こり、焦燥
・防風通聖散:肥満体、便秘、のぼせ、肩こり、高血圧

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