2021/05/05

慢性肝炎

肝炎は、ウィルスや飲食、薬物などの影響で肝細胞が破壊され、炎症が
起こる病気である。肝炎は急性のものと慢性のものに分かれるが、
どちらの場合もウィルスによるものが多く見られる。各種の肝炎ウィルスで
急性肝炎になると、最初は風邪のような症状が現れる。やがて、尿が褐色になり、
白目が黄色くなる黄疸が現れる。また食欲不振や倦怠感なども訴える。
通常は1〜1.5ヶ月で自然に諸症状がなくなる。またB型やC型の急性肝炎の
一部は慢性肝炎に移行する。慢性肝炎になると、比較的安定した経過を辿り、
軽い食欲不振や倦怠感、腹部膨満感などが見られるが、無症状の場合も珍しくない。
ただし、慢性肝炎でも急激に悪化したり、炎症の活動が活発になることもある。
このようなケースでは、急性肝炎様の症状を繰り返したりして、徐々に進行し、
やがて肝硬変や肝臓癌を併発する。

急性肝炎は、多くの場合、安静にして栄養補給すれば、自然に治る。
一方、慢性肝炎の場合は、十分な治療効果が得られる西洋薬がまだあまりなく、
漢方薬が応用されている。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・十全大補湯、人参養栄湯:全身倦怠感、皮膚に艶がなく乾燥
・補中益気湯、加味帰脾湯:言葉や目に力が無い
・加味逍遥散:突然、上半身がほてる。不安、不眠

◎体力はふつう(中間証)
・桂枝茯苓丸:唇が暗紫色。肌荒れ、便秘は無い
・半夏瀉心湯:腹部が張ってゴロゴロ鳴る。
・茵陳五苓散、柴苓湯:浮腫、黄疸
・茵陳蒿湯:口渇、尿量が少ない
・小柴胡湯:みぞおち〜脇腹に苦満感、口が苦い

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大柴胡湯:口渇、尿量が少ない。みぞおち〜脇腹に苦満感

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投稿日:2021.05.05/更新日:2021.05.05

慢性肝炎

肝炎は、ウィルスや飲食、薬物などの影響で肝細胞が破壊され、炎症が
起こる病気である。肝炎は急性のものと慢性のものに分かれるが、
どちらの場合もウィルスによるものが多く見られる。各種の肝炎ウィルスで
急性肝炎になると、最初は風邪のような症状が現れる。やがて、尿が褐色になり、
白目が黄色くなる黄疸が現れる。また食欲不振や倦怠感なども訴える。
通常は1〜1.5ヶ月で自然に諸症状がなくなる。またB型やC型の急性肝炎の
一部は慢性肝炎に移行する。慢性肝炎になると、比較的安定した経過を辿り、
軽い食欲不振や倦怠感、腹部膨満感などが見られるが、無症状の場合も珍しくない。
ただし、慢性肝炎でも急激に悪化したり、炎症の活動が活発になることもある。
このようなケースでは、急性肝炎様の症状を繰り返したりして、徐々に進行し、
やがて肝硬変や肝臓癌を併発する。

急性肝炎は、多くの場合、安静にして栄養補給すれば、自然に治る。
一方、慢性肝炎の場合は、十分な治療効果が得られる西洋薬がまだあまりなく、
漢方薬が応用されている。

◎体力がない、胃腸も弱い(虚証)
・十全大補湯、人参養栄湯:全身倦怠感、皮膚に艶がなく乾燥
・補中益気湯、加味帰脾湯:言葉や目に力が無い
・加味逍遥散:突然、上半身がほてる。不安、不眠

◎体力はふつう(中間証)
・桂枝茯苓丸:唇が暗紫色。肌荒れ、便秘は無い
・半夏瀉心湯:腹部が張ってゴロゴロ鳴る。
・茵陳五苓散、柴苓湯:浮腫、黄疸
・茵陳蒿湯:口渇、尿量が少ない
・小柴胡湯:みぞおち〜脇腹に苦満感、口が苦い

◎体力は比較的ある、胃腸も丈夫(実証)
・大柴胡湯:口渇、尿量が少ない。みぞおち〜脇腹に苦満感

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