血管疾患に役立つ自然素材

血管疾患に役立つ自然素材

心疾患、脳血管疾患の原因には「血栓形成」がありました。これには①エイセニア・フェティダ(EF)というミミズが役立つことを前回のブログでご紹介しました。
前回のブログはこちらです。

ここではさらに血液循環に良い自然素材を解説していきます。

①エイセニア・フェティダ(EF)
前回のブログでEFは血栓形成を抑制することで血管疾患の予防および、後遺症のケアに役立つ素材であることを解説しました。

②フランス海岸松
フラボノイドという強力な抗酸化物質が含まれており、血管を拡げたり血管壁を柔軟に丈夫にする働きが知られています。抗酸化力はビタミンCの20倍、ビタミンEの50倍です。加齢とともに血管の弾力性が悪くなり(動脈硬化)、高血圧になったりするものですが、血液が車だとすると、その道路である血管の健康維持に役立ちます。もともと松は日本でも長寿や縁起の良いものとして漢方でも使用されており、フランス海岸松に関しても1960年代から樹皮の粉末に高い健康効果があるとして使われてきました。フラボノイドにも様々ありますが、フラバジェノール、ピクノジェノールなどが報告されています。エビデンスとして健康な成年男子16名がフランス海岸松樹皮抽出物180mg/日を2週間摂取した実験において内皮依存性血管拡張作用の増強が示唆されたデータがあります。これはフラボノイドの一酸化窒素(NO)放出促進作用と考えられています。

③田七人参
三七人参とも呼ばれます。田七人参の名前が初めて登場するのは「本草綱目(ほんぞうこうもく)」と呼ばれる約400年前の薬物書です。薬理作用としては血液循環の改善、止血作用、鎮痛消炎作用、冠状動脈拡張による心臓機能の改善作用、肝機能保護作用、免疫機能の調整作用などが知られています。田七人参のエビデンスは「田七人参粉末投与がSHRSP(脳卒中易発症高血圧自然発症ラット)の血圧ならびに脂質代謝に及ぼす影響」で血圧上昇と動脈硬化の進行という2つの要素を対象群と比較して有意に低減させるという報告がなされています。また、ヒトモニター試験においても血圧降下と肝機能改善の効果が示唆されたデータがあります。

④ギャバ(GABA:ガンマアミノ酪酸)
ギャバは1950年に哺乳類の脳から発見されたアミノ酸の一種です。高等生物においては抑制性の神経伝達物質として機能していることが知られています。例えば血圧においてはギャバが交感神経の興奮を抑え、血圧を低下させると考えられています。今ではギャバの抗ストレス、リラックス効果を期待した製品も広く使用されています。エビデンスとして、「ヒトへのGABA投与によるリラックスおよび免疫増進効果」の実験によると、経口投与後一時間以内ではリラックス状態の指標であるアルファ波が対象群と比較して有意に上昇し、多大なストレスに晒された際に見られるベータ波は有意に減少することが報告されています。また、ストレス負荷時の唾液中のIgA濃度に関してもモニターした結果、GABAの経口投与によって対象群と比較して有意に高値を示したと報告されています。唾液中のIgAは強いストレス時や不安状態では顕著に低下することが知られています。唾液中のIgAは上気道粘膜におけるウイルスや細菌感染や口腔内の虫歯から身体を守る働きとして重要です。以上のことからGABAの経口投与によってリラックス効果および免疫力の増進効果が期待できると考えられます。

まとめると、血管内の詰まりを血栓形成抑制によって解消する①EF、血管拡張や血管の強化を行う②フランス海岸松、血圧や動脈硬化の改善が期待できる③田七人参、抗ストレス効果を有する④ギャバなどは心疾患や脳血管障害に役立つ自然素材であることがわかります。

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